【14芝居#03】それ、訛ってませんか?
こんにちは、会社員役者のかのんです。
完全新作の一人芝居お披露目まであと12日。刻一刻と近づいております。
昨日公開の記事では、台本を受け取ってはじめてやる事「わかったフリになっている日本語の確認」についてお話ししました。
さて、意味も確認したし、早速読み込みますか!
…と言いたいところですが、ここでもうひとつ確認する事があります。
それは、イントネーション(発音)です。
これ、実はとっても大事な事なのですが、普段後回しにしがちです。
「私、東京生まれ東京育ちだし大丈夫」という方も侮る事なかれ。
それ、なまってない?
方言のある地域に住んでいて、進学や就職をきっかけに上京してきた人は言葉のイントネーションの違いに戸惑った経験があるのではないでしょうか。
私は神奈川生まれ東京育ちですが、さまざまな出身地の人たちと日々会話をしていると、方言や言葉の訛りにドキドキしたり、キュンとくる事があります。長い事聞いていた音は耳馴染みがよいもので、そうでないものには新鮮さを感じるものです。
問題は東京育ちの訛り。実は東京弁=標準語というわけでもないのですが、それと同時にそれぞれ育った家庭環境等により、親の訛りを受け継いでいたりします。これが大きな違和感になるのです。
基本的には標準語のイントネーションで話している中で、異なる響きが入ってくると違和感を覚えてしまいます。これがかなり厄介なのです。観ている人は、一度違和感を覚えると、せっかく良い作品だったとしても一瞬、もしくは継続的に気が散ってしまいます。
そのため、台本を読み込んで覚えてしまう前に、前回に引き続き「わかったフリになっている発音」を確認していきます。
ちなみに、今回の一人芝居台本に用いられているのは標準語。おそらく東京が舞台と見られます。
イントネーション確認はスマホアプリを駆使
言葉の正しいイントネーションを確認する場合、声の仕事をされている方や役者の多くは「NHKの日本語アクセント辞典を確認する」と答える方が多い印象があります。私も辞典を持っており、確認するようにしています。
が、アクセント記号が書かれているのを見ても正しく発音できているのか不安だったり、間違えてしまう事があります。紙の辞典では限界があるのです。
そこで活用しているのが「JAccent」というスマホアプリ
インターネットに接続していない状態でもイントネーションを調べる事ができます。(音声確認は要接続)
検索結果画面はこちら。記号と合わせて音声ボタンが表示されます。苗字や地名も確認できるのは大変ありがたいものです。
ちなみに、インターネットに接続できる環境であればGoogle検索でも確認できます。
ここで音を確認した上で、スマホに標準インストールされているボイスレコーダーで全文の音声を録音します。そして、間違っている箇所がないか確認。
イントネーションについても、前回の言葉の意味同様に「自分ではわかっている(あっている)つもりだった!」という事が多いため、可能であれば誰かに聞いてもらうのも効果的です。
個人的には、イントネーションについては特に、台本をすべて覚えてしまう前に確認しておく事が大切だと思います。覚えた後から発音を気にしだすと気を取られて頭からセリフが抜け落ちる可能性があるためです。ちなみにそれで失敗した経験があります。
ここまでの、分かったつもりでいる言葉の意味・イントネーションの確認は、本来であれば毎回確認すべき事。しかしながら、多くの人が後回しにしてしまったり、見てみぬフリをしてしまっているものかと思います。私もそういう事があります。
今回はここまでの流れも時間をとってじっくり取り組んでおります。
■14日後に日の目を観るオンライン一人芝居
オンライン一人芝居のzoom番組「モノステ」にて、4回出場のうち3回視聴者投票1位!3回優勝の副賞として脚本家・映画監督の渋谷悠さんに、私の話をもとに完全新作の一人芝居台本を執筆いただきました。
7月29日(木)が、そのお披露目の機会。出演・演出・舞台美術・照明・音響はすべて私!今だからこそ生まれた新しい挑戦を是非ご覧ください。
モノスポpresents
モノローグ・オンラインステージ(略称:モノステ)
日時:2021年7月29日(木)21:00〜
場所:モノステzoom特設ステージ
※zoomが立ち上がります
予約:不要
料金:入場無料・投げ銭制
※出演順、出演目安時間は確定次第Twitter・noteでご案内します
※上演時間は10分程度です
■応援お願いします!
今回のオンライン一人芝居のほかにも複数の形で表現活動に挑戦しています。「いいな」「今後に期待したい」と思っていただけましたら下記より応援いただけましたらとても嬉しいです。
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