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『君たちはどう生きるか』を公開4日目に観て、24時間以内に書いたメモ

公開前、あまりにプロモーションしないのと、出された絵がイメージスケッチっぽかったので、もしかしてほぼ未完成の状態で上映され、最後にカントクの訃報が出るんでは…? だからこそ、「自分は生きていないが、君たちはどう生きるか」というメッセージなんでは??と、一番やばいケースを妄想していた。

そうじゃないらしいことがわかったので、やっと行った。満席なんて初めて見たよ。(新宿ピカデリーのスクリーン1)

で、見てみたら。

プロモーションできない理由って、どこを切り取っても広告詐欺になりそうだから、かな。だから、掲出されたのが「(アオ)サギ」か…?

女性、とくに母親への、異様なまでの神格化を感じるので、ダメな人はダメかもしれない。

経産婦には、居心地悪い話といえる…。

さらに、そういう存在が、男の子を守るべき、という、ある種の都合の良さを、どうしても感じてしまった。

ただ、やりたいことをやっているって感じはするので、潔いといえる。

あと、「伏線回収はある程度されてほしい」「メタファーがあった上で、その示すところが明快」なのが好きな人にも、辛いかも。

真人くん、感情移入しやすいか謎。過酷な経験をしたとはいえ、多少メンヘラ気味ではないかと…。

一方、悪役では?と思われるキャラクターが、意外とそうでもない。(たぶん)その意味では、カタルシスは低め。

最初、源氏物語や、オイディプス王みたいな話?と想定したんだけど…。違った方に行ったみたい。だったら何の話形か、はちょっとわからないけど。

「主人公が恵まれた家の子」「きょうだいができたことへのとまどい」という点では「未来のミライ」に似ている。

物語構造が、松谷みよ子の「モモちゃん」シリーズを思い出した。うろおぼえだけど、小さな妹の存在に葛藤する話も、「鳥」がモチーフだったはず。

『パプリカ』(今敏)みたいなものと思って楽しむ手もある。ただ、それよりは、整然としているかも。

じつは、途中うとうとした。宮崎駿作品で、眠くなると評判の「風立ちぬ」でギンギンに目が覚めていた自分が…。

ちょっとピンとこなかった作品の方が、批評読むとおもしろかったり、好きになったりするので、早めに見に行ってよかった、のである。これで堂々とあちこちの記事を読める、解放感が半端ないっす!

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