存在理由(序章)
人付き合いの距離感が解らない
生きてていいのか解らない
自分に価値なんてない
欠陥品
除け者
棄てられて蔑ろにされて蔑まされて
生きてていいのか 解らない
傷が癒える日は
まだ来ない
「ソレはお前の子どもだから、お前が引き取れ」
「コレは俺の子どもだから、俺が引き取る」
人の話をぼんやり理解出来るようになった4歳の頃
初めてはっきり覚えた 最初の会話
要らない子ども
私には実の父親の記憶は何一つない
その人に愛されていた記憶がない
だからきっと
私を要らなかったのは再婚した相手だったのだろう