【No.11】10年目と10記事目にこのお酒を。3.11未来へつなぐバトン
「酒の感想書くぞー!」と勢い込んでから1年経ちますが、これでようやく10本目の記事です(酒の数的には11本目)。カメの歩みか。
お酒はいっぱい飲んでました。ラベルも…
東日本大震災から10年ですね。いろいろな方が当時やこの10年のことを振り返ったのではないかと思います。2011年3月11日、私は函館にいました。同年の1月、エジプトに留学していた際にアラブの春に遭い、留学期間を半年残して帰国。再度違う国に留学するか、大学に戻るかを考える春休みでした。
忘れもしません。六花亭でお土産を選んでいる時。14:46。気持ち悪いほどの緩やかな、でも長い揺れでした。幼少期に阪神淡路大震災を経験した際に、目が覚める程の揺れ、一緒に寝ていた父親が身を挺して私を守ってくれた、あの激しい揺れとはまた違う、長い、長い、でも「気持ちが悪い」という形容詞がぴったりな揺れ。
すぐに、高台に行くべきだと感じ函館で一番高いところを目指しました。市営バスに乗り、隣に座っていた人が「大変なことになった」とワンセグのTVの映像を見せてくれました。どんな映像だったのかは、鮮明にはもう覚えていませんが、「大変なことが起こった」と思ったのを覚えています。
震災から10年。震災を知らない子たちもどんどん育っていきますし、どうしても風化していくこともあります。災害は日本全国各地どこでも起きる可能性がありますし、それはいつ、どこで、誰が被災するかもわかりません。だからこそ、伝えていかなくてはならないとも思います。
一ノ蔵さんは宮城県大崎市の酒造さんです。宮城県産米を使用したお酒で、売上金の全額を、東日本大震災で被災された子どもたちの継続したケアを目的とした基金団体「ハタチ基金」へ寄付していらっしゃいます。
このお酒の存在を知ったのは昨年のことでしたが、毎年このお酒を飲むと決めました。1人の酒飲みとして、東日本大震災を経験した者として、1つの方法として「飲む支援」をしていきたいと思っています。