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株式市場見通し|2025年1月17日(金)

本日の日本株市場は、週末を前に上値の重い値動きが続きそうです。

日経平均CFDの値動きを見ると、3万8,200~300円を下値目処にしっかりと値を固め、上値を試そうとしたものの、失速してしまったことが分かります。

日経平均CFD 1時間足 2025年1月3日8時~17日8時半

チャートを見ると、上値目処として意識されていた移動平均線を上回り、トレンド転換の兆しを見せたものの、3万8,800円台を高値に反落していることが分かります。

上値での売り意欲の強さが意識されるチャート形成と言えます。

昨日16日(木)の日本時間午前11時には、「日本銀行は、来週予定されるトランプ米次期大統領の就任時の発言を受けて金融市場などで大きな混乱が起きなければ、23、24日の金融政策決定会合で追加利上げを決める公算が大きい」と伝わりました。

今回の会合で利上げを行うと予想するエコノミストも多く、23日、24日の会合まではやはり上値を買えなくなっているようです。

台湾の半導体大手TSMCが前日に発表した決算が好感され、日経平均株価は昨日の大引けにかけて上げ幅を拡大する場面も見られましたが、時間外の先物はすぐに失速してしまっています。

昨夜の米国株式市場での半導体関連株の動きを確認するため、SOX(フィラデルフィア半導体)指数を見ると、窓を開けて高く寄り付いた後に売られており、あまり引け味が良くなったことが分かります。

SOX(フィラデルフィア半導体)指数 日足チャート 2024年6月12日~2025年1月16日

トランプ新政権による関税引き上げの業績への影響などが、警戒されているのではないかと思います。

S&P500指数のチャートを見ても、こう着感が強まっていることがうかがえます。

S&P500指数 日足チャート 2024年6月28日~2025年1月17日

相場が戻りを試すにしても、来週のトランプ氏の就任式と、日銀金融政策決定会合を通過してからになるのではないかと思います。

来週に下落した場面での仕込みを進められるように、今日は個別銘柄ごとの底堅さを観察しながら、買いたい銘柄を絞り込んでおきたいと思います。


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