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【セラピストの視点】アロマで使うアルコールのお話。

今日はアロマクラフトの豆知識を1つ。

あなたのお手元の無水エタノールは
Pですか?それともIPですか?

アロマ化粧品やクラフトをつくるとき
無くてはならない基材の一つが無水エタノール。
コロナ禍以後、価格高騰していましたが、
最近小ぶりになって求めやすい価格になったな…
と思っていたら、ちょっと事情が違っていました。

結論から言うと、
「無水エタノールIP」は、
無水エタノール又は無水エタノールPに比べて安価ということ。

じゃ、IPって何?
調べてみると…
成分中にイソプロパノールという
アルコール成分を含むものが
「無水エタノールIP」です。

イソプロパノールは消毒用アルコールの一種ですが、
エタノールと何が違うかというと
「飲用不可」であること。
ここがポイント!

無水エタノール(無水エタノールPとも呼ばれます)は
価格に「酒税」が加算されますが、
イソプロパノールを含む無水エタノールIPは飲用不可なので
酒税がかからず、安価に抑えられるとの由。

なるほど!
容量が少なくなっただけでなく、
酒税がかからないからお安くなったんですねー。

健栄製薬さんのHPによると、
イソプロパノールはエタノールより脱脂作用が強く
臭気が強い特徴があるそう。
そこを踏まえると、
繊細な香りの表現を愉しむアロマ香水づくりや
お肌に使うアロマ化粧品をつくる際には
IPのついていない「無水エタノール(P)」を
お使いになることをおススメします。

逆に考えると、
バシャバシャ気兼ねなく使う
お掃除用スプレーや除菌消臭スプレーなど、
人体に触れないアロマスプレーには
無水エタノールIPを使うのもアリですね。

気になりだすと、
そればかり調べてしまうワタクシ。
ちょっと気になる一文を発見しました。

なお、イソプロパノールの毒性はエタノールより2倍程度高いです。また、イソプロパノールはエタノールに比べてより強い脱脂作用を示します。すなわち、手指消毒に70vol%イソプロパノールなどを用いると、手荒れが生じやすくなります。したがって、イソプロパノールのほうが安価であるものの、安全性などの観点からもエタノールの使用が勧められます。3.7%イソプロパノール添加により酒税が免除された消毒用エタノール(消毒用エタノール液IPなど)を使用してください。

健栄製薬ホームページより

毒性?!
そのワード、聞き捨てならーん!
というわけで、健栄製薬さんに直接電話でお尋ねしたところ…
毒性があると言っても
人体に害を及ぼすほどの分量が入っているものは市販しません。
とのことでした。
そうですよね…心配しすぎでした(てへ)。


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