3月2日、強風。それでも私は負けない
今日はお昼休みに外に出た。家のドアを開けた瞬間、かなりの強風に驚いた。まるで私の心境を表しているような強さだった。エレベーターに駆け込み、1階に降りて、一目散に車へと乗り込んだ。車の中は穏やかそのものだった。外の世界から隔離され、誰の声も聞こえない。聞きたくない声を聞かずに済む。そういえば、以前母親が「車の中だけが唯一安心できる場所だった」と言ったことがある。誰しもきっと自分の安寧の場所を求めている。そんなことを考えながら車を走らすこと10分。目的地の近くの駐車場に車を止め、外に出る。強風は収まることを知らず、それどころかさらに強くなっていた。信号待ちで自分の体が風に負け、動いたことに驚いた。最近太って重いはずの体がだ。もしかしたら、昨夜の散歩で5キロくらい痩せたのかもしれない。きっとそうだろう。そういうことにしよう。
どこか別の惑星に飛ばされないうちに、足早に目的地へと向かう。今日オープンしたばかりの雑貨屋「手紙舎」だ。昨日、たまたまネットニュースを見て、行こうと思ったのだ。平日ならそんなに混んでないと思いきや、それなりに人がいた。もちろん、身動きが取れないほどの混雑ではなく、店舗の中に10人くらいいた感じだ。先にテイクアウトでサンドイッチとドリンクを頼み、友達に送るポストカードを探した。優しさと穏やかさを持ち合わせた人が好みそうなポストカードがたくさんあった。私はそうではないが、友達はありがたいことにそういう人ばかりなので、あまり迷うことなくポストカードを買うことができた。
その後テイクアウトの商品を受け取り、店の外に出た。まだ風の強さは収まっていなかったため、必死で商品を守った。まるで生まれたばかりの我が子を悪の手から守るように。帰りは行きとは違う道を通ったら、おしゃれな家に私のトゥインゴと色違いのトゥインゴが止めてあった。それ見て、やっぱりおしゃれな人が好む車なのだな、などとほくそ笑んだ。そういうしているうちに家へと着き、家のドアを開けるまで気を抜かず、我が子を守った。
紙袋からサンドイッチを出してみると、想像以上におしゃれな包み紙に驚いた。包み紙からサンドイッチを取り出し、再び驚く。かなりしっかりした作りだ。一口食べてみると硬いパンだった。先ほど店内でサンドイッチを食べていたおばあさんを思い出した。彼女はこんなに硬いパンを食べて大丈夫だったのだろうか。食べられないほど硬いわけではないが、私は勝手に柔らかいパンを想像していたのだ。なんとか端っこのパンを食べ、さあ次は卵という段になり、口が開かなかった。卵がまるまる入っていて、大きいのだ。私の口の関節は「ボキボキ!」「ゴリゴリ!」と音を立てて、なんとか卵にかぶりつくことができた。おいしいのに、そうおいしいのに、食べるのが一苦労。できればナイフとフォークで食べたいと思ってしまった。
そう思いつつも、なんとか食べ進める。卵は二つ入っていて、一つは少し半熟、もう一つはトロトロの半熟だった。こんなに凝っていて、確か値段はドリンクセットで……1200円くらい?(レシートが勝手にどこかに旅立ってしまったなんて、口が裂けても言えない) 良心的な値段設定だ。しかも、私にとってかなりボリュームがある。これを人と半分こでもいいくらいだ。自分一人で食べた今回は、もう本当におなかがいっぱいになった。ちなみに、セットでつけたアイスのダージリンはかなりおいしかった。
最近は家の中にこもりすぎて、体力が落ち、外に出ていないのに風邪のような症状が発症したときがあったので、今回のように少しの時間でも外に出ることは、心にも体にも良いことだと思った。もっと面白いことを発見するため、今後も積極的に外に出たい。明日もまた私は外に出る。