1.5、1.6

ケニー・オメガ 対 ゲイブ・キッド。
新日ファン視点ではありますが、これは年間ベストバウト候補です……。
(敬称略)

ケニーの「新日本は俺のホーム」発言を覆しての、AEW行き。
コロナ禍の中、日本に残って戦い続けてくれたゲイブ。
(余談になりますが、コロナ禍で大変だった時、日本で戦い続けてくれたゲイブ、ザックが今の新日の顔になっているのは、とても嬉しい)
病気により一線を離れたケニーが、日本を復帰先に選んだ理由。
ケニーに対してゲイブが見せる怒りへの想像。
ゲイブが着てきた新コスチューム。
そしてコブラと延髄。
きっと、他の選手……例えば海野や上村、ヒロムやデスペさんがやっていても、50周年のオカダのような「着せられた感」が出てしまったのではないかと思ってしまう。
今、新日にいる選手で、あの技を一番ナチュラルに出すことができるのは、ゲイブ以外にいない。そう思わせてしまうほどの、新日への愛を強く感じさせられました。

全ては選手たちの言葉として残されているわけではありませんが、プロレスラーが見せる一挙手一投足や表情。セリフ。諸々から受け取ることができる感情。
それら様々な情報から推察し、想像し、プロレス仲間と語り合い、試合を通して答え合わせをしていく。
その答えもまた明確なものではないかもしれない、むしろ不明瞭、ただの自己満足にしかすぎないものと理解はしているものの、プロレスを通して受け取った感情の波こそが最も尊い価値ではないかと自分は考えてしまい。
そしてその価値観で語った時、この試合ほどに揺さぶってくるものは早々お目にかかることができないものだと思っております。
選手たちの人生の積み重ねが上手く噛み合った時、産まれるものであるからこそ、貴重であり、大事にしたいと考えます。
プロレスとは、なんと面白いエンタメなんだろう。

第9試合 時間無制限1本勝負 スペシャルシングルマッチ 試合結果

ケニーがバックステージで語っていた件について。
とても個人的な感情によるものになってしまいますが、こちらの方の翻訳の方がニュアンスとしては近いのではないかと、勝手に思ってしまう。

そしてゲイブ、こんなエモい歌詞だったのか……。


1.5、他の試合はというと。
素晴らしい海外の選手達が大勢来てくれたというお祭り感はあり。
とても楽しい大会でした。現地に行けなかったのが悔しい。
一方でケニーがバックステージで言っていたように、AEWとの抗争感は薄く、物語性としてはあまり高くなかったように思えます。

AEWとの関係性がこれから密になっていくのか。
それともこれまで通り定期的に交流する程度となるのか。
この一年楽しみにしていきたいところ。

1.6

そして1.6。毎年恒例、NEW YEAR DASH!!
AEW勢CMLL勢が不参加という点ではとても残念。
昨日、あれだけ輝いたゲイブもこの位置なのか、という試合順。
色々と順当だな……と思いきや、これもまた1.4……いや、その前から続く新日の覚悟と決意表明だと気づいた時、膝を打ちました。

なるべく外部の選手に頼ることなく、新日の内部選手だけでも、これだけのストーリーの種を撒き、そして期待させてくれた上に、楽しませることができるんだという自信ではなかろうかと思うのです(何度も繰り返しますが、基本的に自分自身が勝手に感じ取っているだけの超個人的な感想、妄想ですが)。

ファンの子供からもらった海野のIWGPベルトを破くオーカーン。

これは見た瞬間、さすがオーカーン! と拍手せずにはいられなかった。海野を縛り付ける『呪い』(敢えて呪いという表現をする)を、このような形で文字通り破り捨てるとは。
かつて「パンケーキ食うか?」で有名になりましたが少女を救ったヒーローが、こうしてリングの上で子供の夢を破り捨てヒールになる。これもまたプロレスの面白いところ。

そしてHoTのEVIL。
このBSからの、今日の試合。そのBSの一連の流れ。

働き通しだったため、EVILが休暇に入ったのか。
傷心旅行に行った先でリバプールの風になってしまうのか。
言葉通り、別のリングに行くことになるのか。
一体どうなってしまうのか……。

KENTA、新日に籍を置いたままNOAHへ重きを置くのか。
それとも契約満了でNOAHへ行くのか……。

そして何より、今日の大会で自分が嬉しかったのは、
モロニーが鷹木へと向かっていったこと!
そしてYOSHI-HASHIと大岩の衝突!
ベルトなんてなくなって、リング上は面白くなる!
この選手達ならやってくれる!

いつ物語として結実するかはわかりませんが、楽しみに待ちます!

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