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【過程】迷走の海

「これを描く」と閃かない場合
感覚だけで色を着地させる事があります。
今までそれで形になっていたのですが
そうはいかないスランプが訪れました。


私は何を表現したいのか.....
何度も自分に問いかけては
ああでもない、こうでもない、淳二... (´._.`)
うまくいかない、もうやめてしまおうか...
才能ない...
(´・ω・`)ショボーン

(´・ω・`)ショボーン

、、、_(:3 」∠︎)_、、、


プロの画家さんは「考えて描け」と言います。
構図から色の深み、光の加減、風がどこから吹いていて
一番焦点を当てさせたい部分はどこか等..


今はまだまだ勉強中の私が
感覚だけで描き始めて
4日間のスランプに陥り
なんとか描き上げた作品の
迷走に迷走を重ねた過程をさらけ出したいと思います。
(大変見苦しいかと思います(´・н・`))

゚・*:.。. .。.:*・゜

まず画材ですが、多過ぎるので一気に紹介します。
○ペーパーパレット(ホルベイン)
○コンパス(セリア)
○先っちょにスポンジ棒
○筆3/0(ヴァンゴッホ)
○筆1/2(ヴァンゴッホ)
○ボカシ筆1(中里)
○筆8(メーカー不明)
○筆5号(水用)

絵の具は全てアクリル絵の具です
○チタニウムホワイト(ターナー)
○ディオキサイジンパープル(ターナー)
○イリデッセントゴールド(ターナー)
○アクアブルー(ターナー)
○ナフトールレッドディープ(ホルベイン)
○バーントシェンナ(ホルベイン)
○ハンザイエローライト(ホルベイン)
○イミダゾロンイエロー(ホルベイン)
○マースブラック(ホルベイン)
○キナクリドンマゼンタ(ホルベイン)
○フタログリーン(ホルベイン)
○サップグリーン(ホルベイン)
○インダンスレンブルー(ホルベイン)
○ジオキサイジンバイオレット(ホルベイン)
○ピロールオレンジ(ホルベイン)
○バーントアンバー(ホルベイン)
○イエローオーカー(ホルベイン)

ワトソン紙をこの↓緑の板に貼り付けます。
(木枠をたくさん所持していない為、
たまにこういった工夫?暴挙に出ます)

緑の板(セリア)
マスキングテープ(セリア)

今この色スキー(*´艸`)!って色を
画面に乗せてトントン叩き込みます
(楽しいー♡)

だいたいいつもは
この時点で描きたいものが決まりますが、
今回はコレと言って浮かばなかったので
濃い色で、ただ感情のままに筆を走らせます。

なんだこれは。((( ゚д゚ ;)))
世界の闇か!?
クーリオの頭部か!?
それとも新種の虫か!?

おっ、なんか見えて来たゾ⁉︎ ( •̀∀︎•́ )✧︎
(偶然の産物です)

・・・・とりさん??( ∩︎´ω`*∩︎)ハロー

よし、下の部分は木の幹で
上の部分は枝葉にしよう
(木の幹にめり込んだ鳥の頭のイメージ)
なんてことを考えていましたが納得できず...


よし、少し赤くして鳥さんの血管ぽくしよう
(カラカラの羽で飛ぶイメージ)
なんてことを考えていましたが納得できず....

んーーー
この辺りで迷走中の瞑想タイムに入りました。
どうしたいんだろ...
この鳥さんは何を考えてるんだろ...
...
( 」゚Д゚)」オーイ!

えいっ!
水をバシャッと。
え....何してるん( ゚д゚)!
馬鹿なの?

そうだ。波打ち際にしよう。
なんてことを考えていましたが納得できず....

上の部分も水をバシャッと。
理解不能です。
どれだけ迷走していたか自分でもよく分かります。
この辺りで「納得する」ことを諦めました。

色を合わせて調整して...
ここから先の記憶がほぼありません。

どーん。
いきなり過ぎませんか!?Σ(゚ロ゚ノ)ノ
すみません、無心で描いていたのでつい。。
なんとなく全貌が見えてきました。
この時パッと浮かんだ言葉が「風呂リダ」


これは昼なのか夜なのか..
そんな事は大した問題ではありませんが
「好きに解釈して欲しい」なんて言葉は
画力が乏しい人間の逃げであり
傲慢なエゴなのではないか
では抽象的表現者はみなエゴイストなのか
なんてことを考えていました。

段々と暗くしていきます。
滲んだ部分は利用して形にします。
これは島なのか船なのか新種の虫なのか
どう見えますか?(エゴですか?)

暗く、暗く、深みを出していきます。
今の私が持つ唯一のスキルは
高い画力ではないが
雲より高い志だ。
なんてことを考えていました。
そして「翼をください」が脳内再生されました。

明るい部分を加えます。
モーセがこの部分を割ったらビックリするだろうな。
なんてことを考えていました。

インパクトが欲しいのでコンパスで下書きします。
鳥さんも描き込みます。
生き物の眼は一番最後に描きたい派です。
そして...

戦いは終わりました。
この迷走期間は4日間ですが
長い長いトンネルを手探りで履い続けました。

゚・*:.。. .。.:*・゜

プロの画家さんの言う「考えて描け」は
こういった回り道をしない為なんだと痛感しました。
あらかじめ設計しておけば無駄な絵の具も使わなくて済みます。
私の描く絵は偶然の閃きが多く、
それだけに頼っているのは危ういと感じました。

今回の絵に対して主役は何かと聞かれたら
私はその時の気分でしか答えられません。
「考えて描く」をしていたら
主役に焦点を当てる描き方が出来たでしょう。

それでも尚、個性を出したいのなら
偶然の産物を頭の中で描き、
出来上がったものを画面に投影する方が
時間も短縮されるね˙³˙ ){•••♥︎

このスランプ中とても大きな学びがありました。
゚・*:.。. .。.:*・゜


私は途中で作品をボツにすることは滅多にありません。
(依頼の作品はたくさんボツが出ます)笑

時間という限られた命を削って描いた作品に
ただならぬ愛着があるからです。

下手でも、構図が破茶滅茶でも、
私は自分の作品が好きです。

木の幹だった部分を少し透かして色付けたのは
戦いの過程を覚えておく為です。
見えない時間が底に存在しています゚・*:.。. .。.:*・゜

この絵のイメージBGMです🎵

ここまで読んで下さり、
ありがとうございました(♥︎´∀︎`)アイラビュー♪︎

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