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AIの台頭により障害者が増える?


私自身、うつ病と社交不安障害をもつ精神障害者として、"障害とはなにか?""なぜ障害者が発生してしまうのか?"を考えるようになりました。

障害には大きく分けて、身体障害、知的障害、そして精神障害と3つあります。そのうち、身体は物理的な世界に対する障害で、これはいつの世もどうしても発生してしまうものです。

それでは、知的障害と精神障害は、何に対する障害と言えるでしょうか。


実際、性格と障害はどこで線引きされるか。それは、"日常生活に支障をきたす"かどうかの視点になります。
とすると
普通は日常生活に適応できない、あるいはできなくなってしまった人間の方に着目してしまいがちです。
しかし、「日常生活の方が変化している」としたらどうでしょうか。


昨今chatGPTに代表するAIが急速に発展しています。そもそもAIにはインターネットが不可欠です。
それでは、インターネットが普及してからの私たちの世界はどうだったでしょう。私たちはここ10年程でPCやスマートフォンなどを使ってインターネットを駆使してきました。社会活動においても、もちろん日常生活においても、私たちは多くの場面でインターネットに触れてしまいます。
よって、より多くの情報をより速く処理しなくてはならなくなりました。

表面上は誰もがインターネットに適応したように見えるかもしれません。しかし、インターネットを使いこなすには機械を操作する知識が必要、という前提があります。さらに無限に広がるインターネットの中から、欲しい情報や機能を探し出したり生み出す能力を必要とします。
実のところ、この10年程で私たちは日常生活に求められることが圧倒的に増えています。

そんな複雑化した社会に適応し切れず、又は適応し続けられなくなった人間がいて、私たちはそんな人間のことを"障害者"と呼んでいるのではないでしょうか。


さいごに、「AIが発展することにより、ひとりひとりのできる仕事量が増える」という主張を耳にすることがあります。それは確かにそうでしょう。
AIが必要な情報をまとめて、素早く必要な形に整えてくれる。情報収集にかかった時間が短縮され、他の仕事に着手できる。
しかし、そうして私たちはますます複雑で目まぐるしく回っていく社会や生活に適応していかなければならなくなります。
そうなれば益々健常者のハードルは上がり、新たな障害者を生むことになると思いませんか?

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