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(40)万年スピオタおまじない少女の取り組み
夫からのレス、そして好きな人からの永らくの放置で、
いろいろと心が辛すぎて、
これはもう、一気にすべてを断捨離なのではないか、
という心境の中、
久しぶりに会った友人の助言で少しだけ我に返った。
「2016年の終わりに会ったときのかの子さんはとてもキラキラしていたけれど、今は、ずいぶん疲れているね...(ヤバイね...)」
という感想。
わたしはその2016年の当時、夫とのレスで悩みながらも、自分で自分を満たし、癒す方法として、セルフアビヤンガ(ごま油マッサージ)を日々せっせとやっていた。
それは、セルフオイルマッサージを通して、わたしがわたしを癒してケアする、自分なりの、そのときにできるなんとか最高のかたちだったのだと思う。
それから2017年に、婚外の須藤さんに急激に恋に落ちて、
もしかして"セルフアビヤンガ"が役に立って愛に満ちたから現れた、お恵みみたいなものなのかなあ、という感触と、
すっかり恋に夢中になってしまったことで、
その後すっかりセルフケアを忘れて怠ってしまっていた。
そして、時が経ち、だんだん心が擦り切れはじめて...
そうして、最近のその友人の発言から、ここのところセルフアビヤンガをすっかり忘れていたからかもしれない、と思い至って、
すぐさま、また日常に取り入れた。
それにプラス、"クンダリーニヨガ"のマントラも取り入れてみた(キルタンクリヤ瞑想etc)。
日常が辛く苦しいのなら、そういうところから自分を整えていくのも良いような気がしたのだ。
そうすると。
日に日に、
物事がスムーズに進みはじめる。
とくに仕事は実感が速い。
滞っていたものが流れはじめる感じ。
そうしてそんな中。
須藤さんと、また会う機会が訪れた。
友人に呼ばれていった場所で、久しぶりの再会。
その集まりの帰り道に数分だけ、また二人で歩けた。
歩きながら、
「かの子さんは、たくさんエッチしてるの...?」
と、須藤さんが静かに聞いてきた。
(そんなことを聞いてくるのはとてもとても珍しくて、先日彼がカウンターに突っ伏して寝ている間に繰り広げられたマリたちとの会話が、少し彼の耳に届いていたのだろうか...)
「してませんよ。...須藤さんは、してるの?」
と聞くと、
「してないよ...」
と言う。
「わたしたちは、もう、しないの?」
「お。それは、いい質問ですね」
「するかもしれない?」
「うん。...でもそれは、俺の問題ですね。近頃、弱ってるから...」
「弱ってても、ありですよ」
「はは... じゃあ、確かめてくれる...?かの子さんとなら、できるかもしれない」
そんな、ひとときの、静かな、甘やかなやりとりでした
そして、別れ際に、また柔らかな口づけをして。
くちびるが離れてもまだ恋しくて、
「もうちょっと...」
というと、もう一度、柔らかくキスをしてくれた
はあ.. 溶ける...
須藤さんとの口づけは、ほんとうに柔らかくて官能的で、溶けてしまう。
普段は彼のことを思い出さないようにがんばっているけれど、
やっぱり、会うと、好きすぎる。
そして、いつも何を考えているのかわからない彼が、
わたしに気のあるような発言をしたのは、
最近実践しているセルフアビヤンガとキルタンクリヤ瞑想のおかげかもしれない、
なんて、"万年スピオタおまじない少女"は、思うのでした。