司法書士就職活動 アプローチの方法5選(エージェント比較など)
この記事はWordpressからの移管記事です。
司法書士試験合格後、司法書士として働き始めるにあたり、私が参考にしたエージェント等についてまとめました。
司法書士の就職活動には様々なアプローチがあると思いますが、実際に就職活動をしてみて、それぞれのメリットとデメリットについてまとめてみました。
私の就職活動(司法書士としての)については別記事にありますので、ご興味あれば。
1 転職エージェントの利用
新卒以外の就職活動というと転職エージェントを利用するのがポピュラーなのかなと思います。
【メリット】
エージェントが案件を探してくれるので比較的手間がかからない
エージェントから事務所やボスの雰囲気を事前に聞くことができる
年収や残業など聞きにくい条件はエージェントが代わりに聞いてくれる
面接のセッティングなど内定までのサポートが手厚い
【デメリット】
地域によっては大規模法人しか取り扱いがないなど案件に偏りがある
エージェントの都合のいいように誘導される
担当との相性が悪いとスムーズに進まない
エージェントを利用するメリットはとにかく何でもしてくれる点にあると思います。希望条件を伝えるだけで求人票をピックアップして送ってくれますし、面接までの日程調整や内定までのプロセスを滞りなく進めてくれます。
しかしエージェントによっては、案件に偏りがあったり、エージェントも営業成績が欲しいですから、こちらの都合より会社の都合を優先していいように誘導されたりします。私の場合は、「早くしないと良い事務所なくなっちゃうよ!」と急かされてめちゃくちゃ早い時期からバンバン面接の日程をいれられました。「合格者はみんな年内に就職する~」みたいなことも言われましたが、研修が始まって同期の様子を見てみると、年内に新しく就職した人は数人という感じでした。ちゃんと自分の意思で、就活のペースをコントロールできないと流されて痛い目に合います(私のことです…)。
以下、私の利用したエージェントについて私的な感想を述べます。あくまで、私の個人的なものですし、すべての担当者が同じ対応をするとは限らないので、悪しからずご了承ください。
LEGAL JOB BOARD
案件数★★★
担当さん★★★
レスポンス★★★
言わずと知れた司法書士転職エージェントと言えば、リーガルジョブボードです。合格者祝賀会も主催されている会社ですし、口述試験の会場に来て勧誘とかもしています。案件数も多く、担当さんの人柄も良く、レスポンスも早いです。なんと、面接にも同行してくれて、逆質問の際には助け船まで出してくれます。
無料登録で非公開求人の閲覧も可能です↓
(株)sact
案件数★★
担当さん★★
レスポンス★★★
「司法書士 エージェント」でGoogle検索すると広告で出てくる会社です。案件は大手法人中心でそこそこ偏りがあります。こちらが個人事務所の希望を出しても『法人で学べることも個人事務所で学べることも一緒ですよ』的なことを言って個人事務所の案件は持ってきて頂けませんでした。扱い案件が法人しかないのかな~と勘ぐってしまいましたが、実際のところはよくわかりません。レスポンスも早く、担当さんもいい方でしたが、私には少し暑苦しすぎたかな…(個人的な話とかされて困った)。面接には同行しないスタイルです。
LECプロキャリア
案件数★★
担当さん★★★
レスポンス★★
同期が使っていたので登録してみた会社です。予備校LEC生が使っているイメージがあります。案件は大手法人中心でそこそこ偏りがあります。㈱sactと同じような案件を紹介されました。担当さんは良い意味でビジネスライクで、レスポンスはそこそこ早いです。書士会リストの就職活動と同時並行していたため、結局利用しないまま終わりました。
メンターエージェント
案件数★
担当さん★
レスポンス★
とにかくおススメしないエージェントです。こちらも「司法書士 エージェント」で検索すると出てくる会社です。当たった担当さんが特殊な人なのか分かりませんが、1社ずつしか紹介してくれません。電話面談の際に「司法書士なんて今時独立して食っていけないから勤務した方がいい(笑)」と言われてカチンと来ました。会社としては、司法書士事務所の事業承継に力を入れているみたいで、事業承継案件はいくつかあるようです。ただ、「利用歴の浅い貴女には紹介できないけどね(笑)」と言われました。とにかく謎のエージェントだったので、こちらからフェードアウトしました。
弁護士ドットコムキャリア
私は利用していなかったのですが、よく聞くことの多かったのか弁護士ドットコムでした。
いろんなエージェントに登録すると、同じ案件でも担当者のコメントをいろんな角度から聞いて、事務所の雰囲気を見極めることができると思います。余裕がある方は是非、数社登録することをおススメします。
2 司法書士会
それぞれの単位会によって、就職の手伝いをしてくれるところと全くノータッチのところがあるみたいです。また、書士会が手伝ってくれるとは言っても、厳密には斡旋ではなく(立場上斡旋はできないようです)、東京会のようにHP上に求人事務所一覧を掲載したり、私の県会のように独自の制度を設けていたりと様々です。気になる方は、合格後に自分の就職予定の単位会に問い合わせてみてください。
メリット
小規模事務所~大規模法人まで案件が豊富
デメリット
面接に行くまで勤務条件や事務所の概要がわかりにくい
条件の交渉を自分でしなければならない
エージェントに依頼すると、就職者の年収の30%ほどを成功報酬として支払わなければならないそうで、当然、そんな大金を小さな事務所が払うことは難しいです。書士会を通じて採用することで、採用コストがかなり下げられるため、小規模事務所が増え、案件のバリエーションも豊富になります。
3 司法書士JOBサーチ
twitter司法書士会でお馴染みの司法書士JOBサーチです。
メリット
小規模~中規模まで案件が豊富
デメリット
地方の案件は少ない
とにかく掲載料が破格らしく、運用開始から間もないにもかかわらず多くの事務所が載っています。事務所の雰囲気も分かりやすく、小規模個人事務所から中規模法人までバリエーションが豊かです。地方都市だと掲載数が少ないのが少し残念ですが、エージェント経由では見られない求人もあり、今後に期待するWEBサイトです。
4 ハローワーク
メリット
補助者案件が豊富
デメリット
全体の案件数は少なめ
ハローワークにも司法書士の求人があることはあります。ただし、数としてはそんなに多くないイメージです。また、資格者の募集というよりかは補助者の募集の方が多いように感じました。まずは補助者として働き始めたい、という方には良いかもしれません。
5 その他一般求人サイト
メリット
一般企業の法務部案件が豊富
デメリット
司法書士職はほとんどない
新卒の就活でお馴染みのリクルートや一般転職エージェントといえばのdodaなどにも司法書士の求人が載っていることもあります。ただし、司法書士としての仕事よりは司法書士資格保持者の法務部での採用がメインという印象を受けました。司法書士資格を活かして、一般企業の法務部で活躍したい方向けかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?受験生の方は、合格へのモチベーションのために一度どこにどんな求人があるのか見てみるのもいいかもしれません。実際に転職活動をされる方には、司法書士資格を活かしてどんな仕事をしたいかやどんな事務所で働きたいかによって上手に使いこなして頂けたらなと思います。