エネルギー式「青赤緑再生」〜5kモ No.10〜
はじめに 土地事故とマナ基盤
土地カードの存在からMtGでは土地事故がつきものだ、土地の枚数の過多による「マナフラット」・「マナスクリュー」はもちろん「望む色シンボルがでない事故」というのも存在する。
5kモダンでは色基盤が脆弱なので多色デッキを組む際難易度が高く2色ですらダブルシンボルのカードの採用を見送るレベルだが、今回はそのマナベースにこだわって上手く構築された3色デッキの紹介だ。
優勝デッキリスト
http://www.magic-factory.net/file/df323134/?mode=price
今回優勝したデッキはラヴニカのギルド期のスタンダードに猛威を振るった「ティムール再生」に色基盤強化のためにカラデシュのエネルギーギミックを搭載したデッキだ。
《荒野の再生》
《荒野の再生》はインスタントタイミングで動くことが多いコントロールデッキでは使えるマナが実質2倍になる強力なマナ加速となる。コントロールデッキ終盤のフィニッシャーの投下やミシュラランドの起動などの隙を潰せるのが大きい。終了ステップ開始時に効果が出るので設置したターンもマナをかまえることができるのも見逃せない利点である。
《荒野の再生》は複数張ると効果は重複し終了ステップに大量のマナを出すことが可能になるためスタンダード時代と同様に《発展/発破》を大型ドロー兼フィニッシャーとして採用している。
「ティムールエネルギー」
「ティムールエネルギー」とはカラデシュ期のスタンダードに存在したデッキで、青赤緑の強力なエネルギー関連のカードでまとめたデッキだ。
《霊気との調和》や《ならず者の精製屋》といった軽量でエネルギーを貯めつつ仕事をしてなおかつアドバンテージを失わないというこれらのカードはかつてスタンダード禁止に指定されるほどの強さをほこった(今回このデッキに投入されていない理由は後述)
今回の優勝デッキではエネルギー関係のカードは《蓄霊稲妻》《つむじ風の巨匠》《天才の片鱗》《霊気拠点》の4種で、貯めたエネルギーは《つむじ風の巨匠》が一番の吐き出し先となっている。
マナベースとシンボル
今回この優勝デッキで注目なのはマナベースを非常に気を使って構築されているという点だ。
3色デッキであるが基本青赤ベースで緑マナが必要なカードは4マナ以上のシングルシンボルのみとなっている。前述にて少し触れた《霊気との調和》と《ならず者の精製屋》が投入されていない理由は色サポートがあるとはいえ2色ベース+1色のマナ基盤で最序盤に3色捻出するのが厳しいためである。
更にメインカラーの青赤の呪文もフィニッシャーの《発展/発破》以外は全てシングルシンボルずつしか要求しないカードで構成されている。
《イオン化》は色ベースに置いて重要なカードだ、実は5kに限らずモダンのカードプールでも
青シングルシンボル
3マナ以下
範囲を指定しない
確定カウンター
を満たすカードは(カルロフ亭殺人事件まで)この《イオン化》と《心理的打撃》の2枚しか無い。
最後に
以上が青赤緑再生デッキの紹介でした、かつてスタンダードで使われていたがパイオニアで構築不能なってしまったデッキがまた組めるというのは良いですね。
↑の記事にて以前優勝された際のレシピを参考にしてマナベースについて少し触れています
ちなみに前回のリストの時より《発展/発破》が値下がりして金額コストが少し浮いたので《ヤヴィマヤの沿岸》を投入してマナベースを強化されています。