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ラックレス8ラック「Hand/Zero」〜5kモダン No.1〜
令和5年7月8日に行われた第15回彼の地きずな杯(5kモダンの部)の優勝デッキの紹介です。
※5kモダンとは特殊フォーマットです。
glass-half-fullと glass-half-emptyという楽観的・悲観的を表す英語の慣用句的表現があるが、半分の水が入ったグラスを見た時どこに着目するかが元となっている。
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ではこの《小悪疫》を見た時、お互いにリソースを削るカードとみるか相手のリソースを3枚も削れるカードとみるかプレイヤーはどのように見るのだろうか。後者のように感じたなら今回紹介するようなデッキタイプはオススメだ。
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通常モダンに存在する8ラックの5kモダン版で、デッキ名の由来にもなっている《拷問台/The Rack》はトリム平均額の都合で厳しいため類似能力を持つカードを採用している。
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両者とも本家8ラックに実際採用されるパーツで相手の手札が1枚以下だとライフを削ることができるカードたちで、これらの条件を満たすためデッキには大量の手札破壊カードが採用されていて「メガハンデス」というアーキタイプ名で呼ばれることもある。採用されている手札破壊は基本の《強迫》に始まり、冒頭の《小悪疫》に《精神ねじ切り》・《葬送の魔除け》・《カラスの罪》と強力なラインナップが勢揃い、しかもトリム平均が大体100円から少しいく程度なのでデッキの編成コスト的にも優秀。
除去枠は前述の《小悪疫》や《葬送の魔除け》と除去範囲が被らず低価格なカードを採用して除去可能範囲を広げている。
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《小悪疫》、布告除去(生け贄にささげさせる除去、大型や呪禁を除去できるのがポイント)
《葬送の魔除け》タフネス-1修正モードがある
《血の長の渇き》コスト2以下破壊、キッカーするとサイズを問わない破壊プレインズウォーカーもいける
《夜の犠牲》特定種族(イニストラード次元の怪物達)以外ならサイズを問わないインスタント除去
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サイドボードは相性の悪いデッキへの対策と別軸の戦い方をするためのカードを採用している。基本的な墓地対策はもちろん、このデッキは特にハンデスや除去を連打するデッキなので墓地利用デッキにオンゴールになりかねないので普通より厚めにとっている。トークン対策もメインボードの除去では対処が難しく、小悪疫の強さも目減りしてしまうので極端だが強力なものを多めに採用している。
ニクサシッドと精神病練の訪問者はともに手札破壊戦術と相性の良いアタッカーとシステムクリーチャーでサイド後に出すことで別軸の戦い方をすることが可能だ。
以上が5kモダン版8ラックの紹介でしたとにかく相手のカードを破壊したいひとにオススメのデッキですね、優勝おめでとうございます。