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5kモ版 オルゾフ テイサの「アリストクラッツ」〜5kモダンNo.2〜

 なぜカードゲームをプレイするのか、なぜそのデッキを組むのかという動機で「このカードを使いたいから」というのは非常に重要である。しかしその「使いたいカードを使う」というのはそのカードの特性・弱点・環境での立ち位置と使いたいカード以上に他のカードを知っていないとそのカードを活かす構築にするのは難しく、しかも使いたいカードと相性の良いカードを揃えていくとそのカードが構築から抜けるなんてこともザラにある。
 そんな中使いたいカードを使うため工夫を凝らし見事に構築されたデッキの紹介だ。

SL版・通常版・多元宇宙の伝説版のテイサ
「値動きの関係でサイドは11枚しか取れなかった」とのこと

 ラヴニカの献身に収録された《テイサ・カルロフ》の能力を最大限活かすために構築されたアリストクラッツデッキだ。

アリストクラッツ(Aristocrats)は、自分のクリーチャーを生け贄に捧げるカードを中心に据えたデッキの総称。
デッキ名はギルド門侵犯参入後のスタンダード環境に存在した、カルテルの貴種/Cartel Aristocratとファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocratを用いるThe Aristocratsに由来する

MTG wikiより

自分のクリーチャーを任意のタイミングで生け贄に捧げてなんかしらのメリットを得るカード(以下サクり台)がデッキ名の由来となっていて、そのままサクリファイスと呼ばれる場合もある。
このアーキタイプは
① サクり台
② 死亡時誘発能力を持つカード
③ 他のクリーチャーが死亡した時に誘発する能力をもつカード
④ トークン等横並び戦術
と相性の良いカードを採用し自分のクリーチャーを生け贄に捧げることでアドバンテージを得てゆくデッキである。そして《テイサ・カルロフ》は②・③の能力を倍化させ④ともシナジーがあり、アリストクラッツは最高のテーマである。

 アリストクラッツを主軸にしつつ《先祖の結集)や《戦列への復帰》で大量蘇生をして一気にライフをドレインし尽くすなどコンボデッキのように振る舞うことも可能で様々な角度から戦うことも可能で、かつて「4Cラリー」のキーパーツとして猛威を振るったことから非常に強力なギミックである。

1ターンのみで召喚酔いするが低コストで大量蘇生ができる
少々重いが召集を持っている上、完全蘇生ができる

 他にも《スランの夜警》と「頑強」持ちクリーチャーで無限頑強コンボが可能なため、サクり台と《血の芸術家》が合わさると無限ドレインというコンボも搭載しています。

 今回優勝された「ひふみん」さんは以前も《王家の後継ぎ》を使うためのデッキで優勝されています。今回も《テイサ・カルロフ》を使ったデッキで優勝と、使いたいカードのために構築されたデッキを見るとそのように使いたいカードのために色々カードを選ぶこともMtGの楽しみ方の一つなのだなぁと感じさせてくれる素晴らしいデッキでした。
優勝おめでとうございます。

米の前のカードはテイサカルロフ

・参考

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