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メタバースに参入するファッションブランドたち

前回ののnoteでメタバースとは何か?発展過程はどうなっていくのか?

 最後の方でアパレル業界はどうなっていくのかを解説しました。 今回はアパレルブランドが参入して、どのようなことを行っているのか具体的に紹介していきます! 

 メタバースに参入している注目ブランドはこちら 

スポーツブランドの「NIKE」 

ファストファッションの「H&M」

セレクトショップの「BEAMS」


 NIKE 

大手スポーツブランドのナイキ(NIKE)は昨年11月、独自の仮想空間エリア「NIKELAND(ナイキランド)」の設立を発表。

オンラインゲーム「ロブロックス(ROBLOX)」の中に設立されたNIKELANDは、ナイキの本社から着想を得てデザイン。

「ロブロックス(ROBLOX)」は2021年9月末時点の日間アクティブユーザー(DAU)で4730万人を数えるプラットフォームで、米メディア「Verge」によると、米国の子どもの半数以上がプレイ経験を持つという。

「誕生日会」を「ロブロックス」で開くケースも出てきている。

 NIKELANDでは、ほかの「ロブロックス」プレーヤーと一緒に鬼ごっこやドッジボールなどを楽しめる。スマートフォンなどのモバイル端末が搭載している加速度センサーを通じ、走り幅跳びなどの動きをゲームに反映できるようにもした。

また、ナイキランドツールキットを利用すれば、ユーザー自身で新たなミニゲームを作成することも可能だという。 

 画像 キャラクターに着せられる「エア フォース1」「ナイキ ブレーザー」などのスニーカーなど、アパレル製品も提供する。

 ショールームではアバターに新作のナイキ製品などの着せ替えが可能。

人気のある定番アイテムのエアフォース1やオリジナルの新製品も試着できるという。 長期的には、ユーザー独自の新製品の製作も可能になる。

 NIKEやadidasなどのスポーツブランドはスポーツを通してメタバース内で仮想空間を作り、その中でスニーカーやアパレル製品の試着ができるようにしている。

 子供から大人まで楽しめる世界観があり、メタバース初心者にはオススメの仮想空間への入り方だと感じた。 

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出典 https://www.fashionsnap.com/article/2021-11-25/nikeland-roblox/

   https://www.advertimes.com/20211124/article369297/

 H&M 

スウェーデン発の世界的ファッションブランド・H&Mがメタバースにバーチャルストアを開店し、顧客に3Dショッピングの環境を提供することを発表。

H&Mがバーチャルストアを出店したのはCEEK Cityの中。 

デジタルなので、 液体物・電気・アイスクリーム・雲・AIで発生したパターンなど、現実世界では身に着けられない素材も使用可能。 

さらには、体型の限界や、洗濯、包装&出荷の必要もないので、あらゆる場面で制限がない。 今回発表された3つのルックも、前代未聞のコーディネートばかり。 

「ルック1」の主役は、浮遊感のある素材&カラーリングのオーバーサイズベスト。 ベストの中で、美しい色彩の液体が流動することで、美しい模様が浮かぶデザイン。 

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 「ルック2」の主役は、オレンジ色のケーブルニット。 太いワイヤーをニット柄に編み込み、全体がキラキラ光るデザイン。 

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 「ルック3」の主役は、ピンクのバギーパンツ。 ネオンストリングをあしらうことで、パンツ全体をキラキラと輝かせている。

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出典 https://bright-magazine.com/tech/8080/

   https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000532.000011958.html

 BEAMS 

ビームスが、昨年12月4日に開幕した世界最大のバーチャルイベント「バーチャルマーケット2021」で初のオリジナルアバターを販売。

 画像 イベント期間中は総勢44人のビームススタッフが操作するスタッフアバターがショップ内にランダムで登場し、バーチャル接客を行う。

ヘッドセットとコントローラーを使ってスタッフアバター2体の身振り手振りを操作し、ヘッドフォンとマイクを通してユーザーと音声で会話をしながら、リアルタイムで接客にあたる。

接客のプロである実際のショップスタッフを中心に、毎回多く来店する海外のユーザーを考慮し、英語が得意なスタッフを多く動員。総勢44名の社員が参加した。 

今回はメタバースシティをテーマにした「パラリアル渋谷」にビームス 原宿をモデルにしたバーチャルショップを作り、オリジナルアバターに加えて、人気作品「ちびまる子ちゃん」やTVアニメ「オッドタクシー」、「ザワンダフルデザインワークス(The Wonderful! design works.)」とのコラボレーションアイテムや3Dモデル商品を販売。

また、12月9日からNetflixで全世界同時配信されるオリジナル映画「浅草キッド」と協業した「バーチャル浅草」を再現し、昭和の浅草にタイムスリップしたような気分を味わえる空間を展開する。

今回もVR機材を所有していない人もイベントをスマートフォンやPCのブラウザで楽しめる「Vket Cloud」を導入。 

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出典 https://www.fashionsnap.com/article/2021-12-02/beams-avatar/

   https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00543/00002/

メタバースファッション メリット

・実際に生地を作り、縫製などもいらないので環境負荷をかけず、自由なデザインの服をいくらでも生み出せる。


・デザインの盗用が減る。


・仮想空間内ではアパレルキャリア関係なく、服をデザイン出来る。


・現実世界ではありえないようなアイデアを形にできる。

・アパレル業界の問題である余剰在庫に悩む必要がなくなる。


まとめ


・各大手ブランドがそれぞれの視点からメタバースの取り組みを始めているものの、メタバースでの本格的な展開の第一歩のその出発点に立ったというところ。

・ここから何千社、何万社、何百万社が殺到する場になるので、今すぐ取り組み、試行錯誤を先にしておくほうがいい。

・また、メタバースでの操作性は永遠の課題になるであろうから、UI/UXデザイナーがこれまで以上に重要なポジションを占めることになる。


今後の発展の可能性

①服のIoT化

②アバターとの同期、リアルとメタバースの二重生活

③アバターを通じた新しい自分、別キャラの実現

④メタバースが販売の主戦場に

⑤誰もが服をデザイン出来し、販売できる時代に

⑥よりクリエイティブなアイデアを求められる


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