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アパレルデザイナーが考えるメタバースの世界

皆さん、突然ですがメタバースをご存知ですか?
今年の10月にFacebookがMetaに社名を変更し、創業者のマーク・ザッカーバーグは「今後はメタバースの構築に注力し、Facebookファーストではなく、メタバースファーストを目指す。 現在(Facebook)の社名では、将来はもちろん、現在の事業すべてを表現できない」と発表していました。

そもそもメタバースとは?


インターネット上の仮想世界のことで語源の「メタ(meta)」は「超越した」という意味で、「バース」は「ユニバース(universe/宇宙)」を組み合わせた造語です。
”インターネット上の仮想空間” をもっとイメージしやすく表現すると『あつまれ どうぶつの森』もメタバースの1つです。ただと今までと違うのは、メタバースは仮想空間の中で実際に自分が入り込むことができます。これまでのゲームやサービスは、相互にコミュニケーションは出来ても、あくまで画面上の2次元の世界にとどまっていました。しかしこれが、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)の技術の進歩によって、3Dの仮想空間にまるで本当にいるかのような感覚を人と共有できるようになります。


メタバースの世界が浸透していくとどうなる?


仕事では…
バーチャルオフィスとして利用される場面も出てきており、在宅でも仮想空間を共有することで、テレワークの現状よりも社員同士のコミュニケーションを取りやすくなります。
ゆくゆくは会社という建物自体がなくても、メタバース内に会社を作ることで社員全員が家にいながら同じ建物内で働いているかのような世界も十分ありえるし、10年前後で実現される可能性が高いです。Metaが出しているHorizon workroomsは
①コントローラー不要で利用可能
②身振りを再現するハンドトラッキングの進化
③相手の目の動きや表情をリアルに再現
④距離感のリアリティの高さ
という特徴があります。

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プライベートでは…
仮想空間でイベントに参加できるようになり、コミュニケーションを通じて没入感を得られやすくなリます。
コンサートや各種イベントなど、現場に行かなくてもオンライン上での参加ができるのも地方の方には嬉しいですよね。もちろん国内だけでなく、世界中のライブも参加することができます。また仮想世界は発想次第で自由な空間を構築できるので、現実的に実現が難しいライブの演出なども可能なので実際のライブとは違う形で価値を創れる可能性が無限大です。

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発展過程と現段階での問題点


仮想空間をいかにリアルにしていくか、そこで重要なポイントが五感です。
五感は視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚のことを指します。


仮想世界で現実により一層、リアルに近づいたのは視覚です。ゴーグルを付けると360°上下どこを見ても、歩いても現実世界のように視界が広がっています。メタバース内では相手の目線の先や身振り手振りまで分かります。ただHorizon workroomsの実際の映像を見るとアバターの身体は上半身しかなく、だいぶ映像としても荒い印象で現状リアルさはまだまだなところだと思います。ただMetaにディズニーも参入する準備を今年の11/11に発表していましたので、映像としての粗さの解決は早いと予想しています。

その次に聴覚。例えば仮想空間でミーティングした場合、8人で話していても近くにいる人と遠くにいる人の声の聞こえ方もリアルになります。
こちら側で2.3人で話していても遠くで2.3人話している人もいる状況でも声の大きさやどこから声が届くか聞き分けることができます。
そして右隣の人が話しているなどまるで社内で会議をしているかのようなリアルさがあります。

一番リアル差を感じれるところは触覚。映画”レディプレイヤー”の予告でも流れた女性が男性の身体に触れるシーンが印象的です。これは相手が人やものに触れたときに跳ね返ってくるときの硬さ柔らかさ、温度、表面の感触などを再現することにより、遠く離れた家族ともまるで近くにいるかのようにハグをすることもできます。
嗅覚に関しては匂い(甘さや香ばしさなど)データ化して再現することは可能ですが、味覚は現実的に仮想空間では再現が難しいかなと考えています。最近は3Dプリンターなどの技術で物理的には再現できますが、例えば目の前にステーキがないのにあたかもステーキのリアルな匂いを出しながらステーキに似た食感で(3Dプリンター)作られた何かを食べるというのは難しいので、今後メタバースが普及しても仮想空間内で食事を取るなどは現実的ではないかと思います。

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メタバースでアパレル業界はどうなっていくのか


メタバースにより、アパレル業界にも新しい職種が出てきます。それがメタバース内の服のデザイン(バーチャルフィッティングデザイナー)です。
仮想空間内ではもっと自由にファッションを楽しめるので現実世界よりクリエイティブなアイデアも服に求められると思います。
仮想空間内での服のデザインに求められることは実際に私達が着れるものではないので着心地の良さなどリアリティさよりも
①360°どこから見てもデザイン、色、形が可愛い
②現実では再現不可能だけどワクワクする体験(例えば歌を歌っていたらサビで服装の色が変わるとか形が変わっていく、くるっと回ると服の柄が変わるなど)
特に②は一番重要なことだと考えています。バーチャルフィッティングを通して今までのファッションとは違う体験を与えていけるアイデアが求められます。

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次回はメタバースによって今ファッション業界は何をしているのか?具体例を交えて紹介していきます!

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