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「恩送り」 フランス住みたい街1位のAngersは優しさに包まれている

こんにちは、
現在フランス留学中の大学生、せらびです🌷

私の住む街Angersはフランス住みたい街ランキングで何度も1位を獲得している。その秘訣なのか、だからなのか、この街はまるで優しさの循環型社会。

入寮日、フランスのごつごつした石の地面を、でっかいキャリーケース2個とコストコのバックとデカリュックを背負ってよいしょよいしょとしていたら、ムシューが声をかけてくれて一緒に寮まで運んでくれた。到着したらお別れのハグをして颯爽と帰っていった。

朝、ちょっと早い時間に外を歩くと、わんちゃんとお散歩している住民さんとすれ違う。みんな目が合うとニコッて笑ってくれて「朝から活動して良い感じだわ私たち、bonne journée~~」という心の声が(勝手に)聞こえてくる。

いつも立ち寄る通学路のお気に入りのブーランジェリー。「Bonjour, madame!」と明るく笑顔で声をかけてくれる店員さんがいた日には、無意識にパンをもう一個買ってしまう。彼女はまるで魔女の宅急便のおソノさん。

出入り口のドアではみんな必ず後ろをチラ見する。続けて通る人のために大きめに開けて、重いドアも支えてくれる。時々絶妙に近くない距離にいても、開けてニコニコ待ってくれる人もいる。でもちょっとだけ申し訳ないので小走りはするのだけど。

あげたらキリがないし、特別なものでもなくて、街を歩けば、誰かにすれ違えば、お店に入れば、毎日無限に人の優しさに触れて、自然と笑顔が溢れて、自分も誰かにそれを繋いでいく。スキ、こういうとこ。


日本に住んでる時も、他のヨーロッパを旅行をした時も、パリでだって、こういうことは普通に遭遇できるし、結局どこであろうと「人による」ことは百も承知なのだけど、
でもなぜかこの街だと、その仕草や言葉一個一個に毎回その人の愛をどっしり感じてしまう。

心優しい人がたくさんいるのか、それとも自分が心の余裕を獲得して気づいたからなのか、はたまた気のせいか。もうとっくにAngersに惚れ込んでしまったのでその理由はわからないが、今まで行ったどんな場所よりもこの街が一番あたたかい。

人から頂いた優しさに気づき、自分も誰かに優しくなれる。このリレーがいつまでもずーっと続きますように。Angersの街は今日も平和でした。

C'est la vie.

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