第一回omochi特派員のごきげんコラム

SF短編集
(S:F=すこし不思議)

藤子・F・不二雄先生といえば
ドラえもんやキテレツ大百科など
TVアニメ化されている作品が有名だけど
真骨頂的最高な作品は実は
SF短編集だ。

というようなブログやSNSでの紹介
特集の番組など観たことがある人も多い気がします。
し、既に多くの方にとって好きな作品だと思うのですが
2020年4月に何回目かわからない再読をしてみて
改めて本当にすごい面白い作品だなあと思い
紹介文でも解説文でもない文章を書いています。

全体的に所謂、
「ブラックユーモア」「風刺的」な面白さ満載で
よりポピュラーな藤子・F・不二雄先生の
作品等につながる要素が見えてくる楽しさも。

私が思うこの作品の素晴らしさやすごさというのは
単純に「ストーリーが面白い」とか「絵柄が好き」という
そういうのは大前提として

え、まさに今話題になってることじゃん、、
みたいなことを
1970年代後半~1980年代前半に既に発表されていること。

フェミニズム的な思想や
幸せとはなんぞやとか
マーケティングな目線だとか
食料など資源問題とか
無意識に当たり前に感じてしまっている価値観とか

もっと語彙力あればスマートにお伝えできそうな気もしますが、
作品を読めば
「ヒョエー」とか「ギクリ…」等感じてみたり
ただただ藤子・F・不二雄先生の
才能や思想や知識量に感服するのが
最高な体験だと思いますので安心して作品を楽しんでください。

そして、作品のオチが問題定義の先のことを考えさせてくれる。
ように私は感じています。

とにかく是非読んでみてください。

と気がついたら、
おこがましいほどにもありますが
おすすめ文みたいになってしまいまして
それもまた良しということで。

基本全て一話完結になっているので
(シリーズ的に複数回出てくるキャラもおりますが)
サクサク読める。中途半端に読める。
完結したものしか読みたくない人。にも向いており

星新一のショートショート
世にも奇妙な物語
あたりが好きな人にはもちろんのこと

F先生が繰り出す道具好きな方々には
[異色短編集]4パラレル同窓会
から入るのもおすすめです。

自分の大好きな人たちに共有したくて
機会があれば文庫の「ミノタウロスの皿」を
幾度となくプレゼントし続け、
人生で一番買った漫画であり、
今後これ以上買う作品は他にはないように思います。

藤子・F・不二雄先生がご存命だったら
今現在、この2020年に
どんな作品を残されたのでしょうか。

と、そんな妄想にふけるだけでも
私は豊かな時間を過ごせているのです。

かんのおんごきげんテレビ omochi特派員
Photo by Chihiro Aoki

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?