靴は手をかけて履く
秋らしくなってきた今日この頃、靴屋の商材も夏のサンダルから秋冬の陳列に変わりました。この季節、足元からお洒落を堪能してもらい、外に出てもらいたいのですが、良い靴?素朴な疑問です。そこで良い靴の定義をAIに問うてみました。
良い靴の定義
「良い靴」とは、足を外界から守り、立つ・歩くといった足のはたらきを助け、足を痛めない靴のことを指します。具体的な選び方については以下の条件が挙げられます。
足を外界から守ってくれる: 外気の寒さや暑さ、路面からの衝撃などから足を守ること。
立つ・歩くといった足のはたらきを助けてくれる: 靴の接地面が広く安定していること、かかと部分が型崩れしないようにヒールカウンターが入っていること。
靴が足を痛めない: 靴のかかとがピッタリとフィットし、ゆび先には少し余裕があること。
これらの条件に沿って靴を選ぶことで、快適な歩行体験を得ることができます。更に正しい靴の履き方を問うと、
靴を履く際には、次のような手順を踏むことが重要です。
靴のベロを広げ、足を靴に差し込みます。
かかとをトントンと地面に当てます。
これらの手順により、靴が足にフィットしやすくなります。また、靴を手で持ち上げて履くことで、足を痛めるリスクを軽減することができます。
靴は手をかけて履く
“靴に手をかけて履くことは、靴を履く際に重要なポイントです。手をかけることで、靴が足にフィットしやすくなります。また、靴を手で持ち上げて履くことで、足を痛めるリスクを軽減することができます。”とAIは答えていますが、日頃から靴を履く時に手をかけて履いているかは人それぞれです。
デイリーに履く履物が何かにもよります。
紐のスニーカー、ウォーキングシューズ(調整具付き)、スリッポン、サンダル(つっかけ)、ビジネスシューズ、パンプス、フラットシューズ
※調整具=靴紐、ベルト、など
職場で着脱が多いか、妊婦など身体的理由で着脱が困難、環境、習慣性など
例えば、都会では歩いて公共交通機関を利用していますが、地方では移動手段が車になり、歩くことを重視していない方もいます。
歩くための靴の正しい履き方は、手をかけて履き、かかとをトントンと地面に当て、カウンター(かかとの芯材)にかかとを収め、調整具があれば適切に調整具をしめることが大事です。
昨今、日本人の習慣性に着目し、ハンズフリーをうたった靴も登場していますが、今のところAIに問うても良い靴の定義に入っていません。
幼少期からの習慣
9月2、3日に仙台で開催された第37回靴医学会学術集会で、私の研究で「小学生における紐靴の履き方調査」を発表させていただきました。
また、私の研究はnoteを通じて詳しくお伝えしたいと思います。
今回の学会発表で特に印象に残っているのは、靴教育の第一人者で吉村 眞由美先生が監修した上履き(足守)の説明です。
あえて手をかけて履きやすいユニバーサルデザインのダブルクロスベルトを採用したこと、幼少の頃から手をかけて履くことが大事で、手をかけて靴を正しく履くことは、姿勢よく立って歩きやすくなり、健康な体を育めることにつながります。
三つ子の魂百まで、とのことわざがありますが、習慣性、子どもの頃から手をかけないで履いていると、靴選びの基準は歩くことより着脱が優先されます。
詳しい説明は省きますが、履きやすい靴=健康的にはマイナス、歩きやすい=健康的にはプラスです。
ご承知のように歩くことは、筋力、心肺機能に関与していますので、歩きやすい良い靴を選び、正しく履くことが大事です。