【長編自己紹介】旅するように7社10職種を経験し、異色キャリアデザイナーになりました。
ほとんどの方は初めまして。
株式会社ミライフに入社し、キャリアデザイナー兼マーケターを務める菅野隼人(かんのはやと)と申します。
自己紹介の前に、自分が働いたことのある会社と職種を紹介させてください。
▼正社員
ポケモン:コンテンツビジネス×人事(採用/研修)・CSR
ビービット:デジタルマーケティング×カスタマーサクセス
ハロー:VR・MR×コンテンツディレクター・新規事業企画
Baseconnect:BtoB SaaS×マーケマネージャー・ビジネス部門責任者
ミライフ:人材×キャリアデザイナー(エージェント)・マーケター
▼アルバイト・プロボノ
SCRAP:脱出ゲーム×イベント企画・運営
ドローン・ジャパン:IT農業×イベント企画・越境EC運用
いかがでしょう。
ほとんどの方はどんな経歴か全然分からんって思われるんじゃないでしょうか。
大丈夫、自分でもそう思ってます。
この自己紹介noteは、これまで旅するようにそのときどきで選択をした自分を振り返り、今後キャリアデザイナーとして、目の前の人に貢献するために自分自身を整理をした記録です。
菅野という人間がどんな生き方・働き方をしてきたのか。
なんでこんなにバラバラの会社で、バラバラの仕事をしてきたのか。
そちらを知った上で少し相談してみようかなと思っていただけるなら、これに勝る喜びはありません。
何か感じるところがおありでしたら、私の経験とスキルを掛け合わせることで、お役に立てることもあると思います。
ちなみに前提としてお伝えすると、辞めはしたもののどの企業も本当に素晴らしい企業ですし、1つの会社に長く勤められるなら、それに越したことはないと思っています。
実際、私の父親は新卒から定年まで42年間を某大手企業で勤めました。
ぜんぜん偉くはならなかったですが、毎日家族で晩ご飯を食べていましたし、在職時から定年後を見据えて動き、今では幸せそうな生活を送っています。
何をよいとするかは人それぞれですが、キャリアについてきちんと考えることが、どんな選択をするのであれ、働くこと・生きることをより幸せにすることにつながるのではないかと考えています。
それが自分自身のキャリアの遍歴であり、またミライフで働く理由にもつながっていると思っています。
少し結論を先取りしてしまいましたが、さっそくはじめていきましょう。
まずは、簡単な自己紹介。
仕事をするまでの来歴です。よければさくっとご覧ください。
ポケモンに入った理由は、自分に何ができるか分からなかったから。
就職活動をしていた2011年の3月、東日本大震災が起きました。
世の中や親族も大変でしたし、多くの企業が急遽採用を取りやめるなど混乱もしていましたが、就活という文脈ではこんなに大変な状況で、社会に役立つ何かをする力が自分にはないということに気づかされました。
そのときにたまたま出会った株式会社(とつけないと草むらで出会ったみたいになるので)ポケモンは、エンタメの仕事である以上に、当時150名ほどの規模ながら幅広い業務が社内にあることが魅力的でした。
今コーポレートサイトを見てもビデオゲーム、カードゲーム、アプリ、映像、店舗、ライセンス・・・と幅広い事業がありますし、それぞれに企画、販売、マーケティングなど、さまざまな職種が紐づいています。
そこまで大きくない会社で、これだけ多くの仕事があるのなら、自分に適性のある仕事が分かるのではないか。
もちろんポケモン自体が好きでしたし、世界に通用する強力なコンテンツであることや被災地支援活動をしていることなど数多くの魅力がありましたが、働くという面ではたくさんの仕事に触れられるというのが、一番の魅力でした。
入社後は思いがけず、人事の主担当として中途採用にも携わりました。
コーポレート部門も含めて社内のほぼすべての職種の採用に関われたことは、仕事に対する幅広さと土台を作るうえで、とても得難い経験でした。
ポケモンを辞めた理由は、やりたいことを外に見つけたから。
そうした中でポケモンを辞めたのは、直接的にはIT・デジタル・マーケティングの知見を身につけたかったからです。
もう少し背景をお伝えすると、当時被災地支援の担当として現地の行政やNPOの方とやり取りをする中で、予算が足りず活動が継続できない実情を聞くことがありました。
このことは、どれほど意味のある活動でも、世の中に知られ資金を得なければ継続することができない、という現実を知るきっかけとなりました。
もちろん社内にもマーケティングの部署はありましたが、ポケモンというすでに認知度が高く、恵まれた環境では自分が身に着けたい知見は得られないと思い、外に目を向けたのが、初めての転職活動でした。
(今思えば、違う切り口でもっとできることがあったと思います。これは他の会社でも同様です。)
もちろん未経験、他業界からの転職は厳しく、そもそも応募できる求人自体が少ないことは、活動を始めてから知りました。
それでもご縁をいただき入社したのが、UXコンサルティング企業として第一線を走るビービットです。
当時からUCD(User Centered Design)を重視し、NPSを最重要KPIにするなど、徹底的にユーザーにこだわる企業でした。
私自身はWebAntennaという広告の効果測定ツールで、今でいうカスタマーサクセス職に就いており、多種多様な業界のマーケターの方々への支援を通じ、デジタルマーケティングとユーザー中心の志向の両方を身につけることができました。
仕事も覚えて少しずつ任せていただけるお客様も増え、これから事業に貢献できる・・・というタイミングで、また転職をすることになります。
ビービットを辞めた理由は、もっと自由な仕事をしたかったから。
とても良い環境ではあったのですが、1社目でメンバーは自分一人といった働き方をしていたからか、チームで横並びで働くことを窮屈に感じてしまいました。
企業なので集団・チームの中で働くのは当たり前なのですが、その経験が乏しいために社内の動き方が分からなかった、というのも大きかったかもしれません。
いずれにしてもそのタイミングで、当時ハローの社長だった方から「一緒にやらない?」と声をかけていただき、共同創業者2人+自分という環境で働けることを強く魅力的に感じ、転職を決意しました。
ベンチャーと言うにも規模が小さくやることは大きいという状況で
・入社2週間で担当者が海外出張に行ってしまい、某大手通信企業と提携して進行中の現場で分からないながらに指揮を執る
・イベント準備が間に合わず、気づいたら3日間家に帰っていない
・新規施策やるからまずクラファンでx00万円集めて、と言われなんとか達成する
など、刺激的な毎日を送っていました。
目的と予算を意識すれば、その他のことはほとんど自分で決められるという自由さはとても素晴らしく、本当に好きなことを好きなようにやらせていただきました。
一方で、関わる方全員が優秀なクリエイターやエンジニア、経営者や役員クラスである中で、自分の力不足が原因でプロジェクトのクオリティが上げられない場面もあり、焦りと情けなさを感じる時期でもありました。
その結果、働きすぎてしまい家庭に割く時間をほとんど取れなかったことが、次の転職につながります。
ハローを辞めた理由は、家族を大事にしたかったから。
実は当時、子どもが生まれて妻と京都の実家にいました。
私自身は東京に居り、毎週末に京都に戻る生活だったのですが、どこまでいっても「週一で家に来るおじさん」でしかありませんでした。
自由な働き方を実現できている一方で、家族と十分に一緒にいるには、ある程度の不自由さを受け入れる必要がありました。
私としては家族との絆を諦めて、仕事に注力することはできませんでした。
けれども家族を大事にすることで、自分のキャリアを諦めることも選べませんでした。
京都には当時あまり魅力に感じられる会社がなく、転職という選択肢も取りにくかったのですが、その中でたまたま出会い、この会社であれば京都でも家庭と仕事両方を大事にできるかもしれない、と感じたのがBaseconnectでした。
当時はまだ社員10名(アルバイトは100名以上いましたが)ほどで、まだまだアーリーステージのスタートアップでしたが、その勢いやビジネスモデル、集まっている人など、すべてがとても魅力的でした。
一方で、今どきのベンチャーらしく、とにかくハードワークというわけではなく、持続的な働き方を大事にしているというのも重要でした。
また、採用担当の人事で応募したにも関わらず、面接中にマーケティングマネージャー候補として選考が進みオファーをいただけたのも、高い自由度を感じて好印象でした。
(今はそこまでポジション変わることはないです!念のため)
おかげさまで京都に戻って家族と一緒に暮らすことができ、仕事においてもオウンドメディアを拡大したり高いKPIの達成に向けてどの施策をどう実行したりするかなど、様々なチャレンジをさせていただきました。
BtoB SaaSの知見が世の中に広まっていた時期でもあり、ベストプラクティスを取り入れながらなんとか成果も出せていたと思います。
この環境なら、長く働いていける。
そう思っていた矢先に、また様々な課題に直面します。
かなりプライベートな内容も含むため明記するのは避けますが、働いて・生活をするという当たり前のことがどうしてこんなに難しく、しんどいのだろうと思い悩む日々が続きました。
Baseconnectを辞めた理由は、自分を大事にする必要があったから。
30代、妻子ありともなると、働き方を考えるにも自分一人では正しい判断ができなくなります。
そこで、妻にはよく「どんな働き方をしていてほしいか」と尋ねていました。
色々と話すなかで、家族や周囲のメンバーをどれだけ大事にしたくても、まずは自分自身を大切にしなければ、いざというときに家族も仕事も守れないということに気づかされます。
20代は、自分を削ってでもやりたいことや身に着けたいことを優先していました。
しかし年齢を重ね、人生の責任が増すなかで、改めて自分を大事にすることの必要性を知りました。
ここまで来ると、考えることが膨大になります。
生活に必要なお金はいくらか。。。
働く時間と家族で過ごす時間のバランスをどう取るか。。。
自分のキャリアは本当に強くなるのか。。。
いっしょに働く人に貢献できる力が自分にはあるか。。。
その事業は世の中に良い影響を与えるか。。。
働いている自分を、家族が喜んでくれるか。。。
もっと正直に言いましょう。
自分や周囲を大事にするなら、欲張りになり切る必要があったのです。
欲張りになり切ったうえで、最後にバランスを取る必要があったのです。
この意思決定は、これまで好き勝手に自分のことだけを考えていた転職とは、次元の異なるものでした。
最大限自分に欲張りになったうえで、家族や会社で一緒に働く人たちを大事にし、関わる人に貢献できる仕事がしたい。
これが、今回の転職の目的になりました。
ミライフで働く理由は、欲張りになり切って、これから作る。
だいぶ長くなってしましましたが、あと少しだけお付き合いください。
ここまでが、私がミライフという会社への転職に至った経緯です。
代表のスケさんに何度かキャリア相談をしていたというご縁もありますが、基本的には、かなり欲張りな条件で入社させていただきました。
例を挙げると
・フルリモート、フルフレックス
・最低給与の相談(前職よりは下げつつ、生活に必要な給与は提示)
・未経験でもエージェント業務をやる(これはミライフ側の条件でもありました)
・マーケティング業務もやる(社内に役割としてほぼ存在しないのに)
といった形で、働く場所、働く時間、給与、働く内容と、普通は労働者側が受け入れるしかできない部分をかなり受け入れてくださいました。
ですが、これはミライフにとっては、そこまで大掛かりなことでもなかったのです。
すでにフルリモートの入社者がいて、フルフレックスでもあり、給与も社内基準に照らして正当に定めていただきました。
エージェント業務もマーケティング業務も、会社に必要なことならどんどんやってほしいというスタンスです。
ここに来て初めて、自分の気持ちに欲張りになったとしても、あまり苦に思わず受け入れてくれる会社が世の中にはあることを知りました。
そして、そうした「いい会社」がこの日本に思った以上にあることも、人材会社のエージェントという立場を通じて知りました。
ちなみに、「いい会社」は通常の方法ではなかなか自社に合う「いい人」に出会いにくいのですが、いつでも欲張りなあなたと出会うべく、必死に採用活動をされています。
私がミライフで行う仕事は、そうした人と会社をつなぐことです。
ただし、その「理由」までは、入社直後の今時点では分かりません。
その理由は、たくさんの人や会社をつなぐ中で見えてきた際に、また発信できたらいいなと思います。
まずは気楽に、欲張りな話をしませんか。
次こそ本当に、あと少しで終わります。
もし仮に、このnoteを読んでくださった方と私が履歴書を作って書類選考に出したら、基本的に私の方が落ちると思います。
転職回数の多さ、経歴の一貫性のなさ、各経験の短さが転職市場においてマイナス評価であることは、自身の人事経験からもよくわかります。
(私より一貫性のない経歴の人がいたらぜひ一度お会いしてみたいです。)
ですが、それと同じぐらい、そうした経歴を「おもしろいね!」と買ってくださる企業があることも、わかっています。
それはいわゆる大企業や社格の高い企業ではないかもしれませんが、私にとっての「いい会社」です。
あなたにとっての「いい会社」に出会うためには、スキルや経歴のマッチングをする前に、まずは欲張りになって、あなたの求めるものを出し切る必要があります。
その結果やっぱり今の会社が自分にとっての「いい会社」だったと思えるなら、それは本当に素晴らしいことです。
こうしたお手伝いをするのが私の役割であり、異色のキャリアを歩んできた私だからこそ、当たり前じゃない異色のキャリアもデザインする「異色キャリアデザイナー」として貢献できるのではないか、と考えています。
(この言葉を言いたいがために、6,000字も費やしてしまいました。)
以上、最後までお読みいただき有難うございました。
もし興味が湧いたから話してみたいという方は、Facebookで気楽にメッセージをお送りいただけたら嬉しいです。https://www.facebook.com/hayato.kanno.18
もしくは、ミライフのサイトからもキャリア相談を受け付けていますので、ご連絡してみてください。
ステキなキャリアデザイナーの面々が、あなたをお待ちしています。
ぜひ気楽に欲張りに、まずは1時間お話ししましょう。