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入社から9ヶ月経って変わったこと、変わらなかったこと

入社報告を書いてから早9ヶ月。
そして、前回幸せについて書いた記事を公開してから、気づけば5ヶ月も経ってしまいました。

この間も色々と忙しくしていたのですが、ちょうど会社の3Qが終了(Baseconnectは12月が期末なのです)というキリの良いタイミングということで、会社にもだいぶ慣れてきている今、どんなことを感じながら日々働いているのか、まとめておこうかなと思います。

どんな風にまとめようかなと考えたのですが、Baseconnectには7Valuesという「大事にすべき7つの価値観」がありまして、その中に「改善」というものが含まれています。
実際、日々の業務から会社の大きな方針まで、多種多様な改善が行われているのですが、そうした中で「変わったこと」と、それでも「変わらなかったこと」という2つの軸を立ててみたいと思います。
例えば自分が入社した時から導入企業数が2倍の20,000社まで変わっていたりするのですが、その裏で何が起きてるの?みたいなことも残しておけたらと。

それでは、さっそくまとめていきましょう。

入社してから変わったこと

▼組織体制が変わった

さて、最初からとても大きな話なのですが、自分が入社してからこの9ヶ月で、組織の形が大きく変わりました。
具体的には、トップダウンだったピラミッド型の組織から、自律分散協調型組織、いわゆるホラクラシー型の組織に変わりつつあります。

『ティール組織』をもとに読書会を行ったり、各社の事例を見たりして雰囲気は分かっているつもりでしたが、実際に渦中にいるとなかなかに大変なもので。
ホラクラシーへの移行は一言でいえば「権限移譲を会社の隅々まで行き渡らすこと」だと理解しているのですが、いざこれを徹底しようと思うと解決すべき事象が際限なく出てきます。
ましてや、数百人いるインターンやアルバイトまで同じ仕組みを導入しようとしているため、その労力も非常に大きくなっています。

一方で、すでに様々なプロジェクトが自主的に動き出しており、現場からの提案や意思決定がどんどん生まれ、目に見えて有機的な動きが増えています。
ここまで徹底してホラクラシーを追求している会社は(特に関西では)なかなか無いと思うので、この結果がどうなるか、組織にどんな影響を及ぼすかは、また改めてお伝えできればと思います。

▼仕事の難易度が上がった

さきほど「ホラクラシーは権限移譲」と書きましたが、その波が自分のところにもモロに来まして、仕事の難易度が大幅に上がりました。

具体的に言うと、半年前まで「Facebookのクリエイティブどうしよう?」とか言っていた自分が今では「ユニットエコノミクスを改善するために販売コストの削減を実行しつつ、解約率低下のための施策としてこんな機能が必要だから開発と相談する」みたいな動き方をしています。

毎日力不足を感じていますが、必死に頑張っていれば何とかその場その場で前に進めるだけの力は身につくものだな、と感じています。

一方で会議が増えたのは面倒だなあと思ったり(上司部下の関係がないので、承認ではなく合意が無いと仕事を進められないけれど、その合意形成に時間がかかる)意思決定の困難さに目眩がしたり(来年はマーケティング予算が一気に上がる予定)と大変なことも多いのですが、それはそれで成長機会と捉えて前向きに取り組む所存です。

▼給料が上がった

なんとも有難いことに、給料が上がりました。
ベンチャーだしまだまだ赤字だし当分は上がらないかなと思っていたのと、360度評価の中での昇給だったので、働きが認められている気がして非常に嬉しかったです。

実はこれも組織変更が大きな原因となっていまして、実は評価制度も大きく変わりました。
ざっくり言うと「普段働いている人同士がお互いを評価して、その合計評価と世の中の市場間をマッチさせてアルゴリズム的に給与に反映させる」というもので、正直これが導入される際も色々な議論がありました。
(最初は「お互いに相手の給料をつけ合う」というやり方を想定していて、さすがに抵抗感ありすぎませんか……?みたいになったり。)

これに関してもまだ運用しはじめて間もないのと、納得感がどこまであるか?といった問題点もあるため、今後様々な課題が出てくるだろうと思います。
その都度改善して、より良い評価制度にできるよう、そしてその中でさらに自分の給料も上げられるように取り組んでいかねばと思っています。

入社してから変わらなかったこと

▼みんな忙しい

これはどちらかというとマイナス面ですが、「やりたいこと」に対してリソースが足りておらず、誰もが忙しい状況はずっと変わりません。

「限られたリソースをどう配分するかがビジネスの肝なのであって、リソース不足を嘆いている暇があったら手と足と頭を動かせ」というのは至極もっともなのですが、それにしても機能開発をして新しいデータも作ってそれをお客様に届けてその声を聞いて改善も回しながら更に新サービスも構想練って組織体制も変われば文化の浸透も優先度高くて、、、というのは、さすがに「狂気かな?」って思ってます。

人がいれば解決するものでもないし、成長を緩めるという選択肢は無いので色んな制約の中で最大限の成果を出すしかないことはみんな分かっているのですが、それでも飲みに行くと「もっと人ほしいね〜ゆっくり色々整えたいね〜」という話になりがちです。

とは言えこれは大きな企業でいうところの「権限/情報が足りない」みたいな話と同じかなと思うので、うまいとこ付き合っていきたいなと思っております。

▼みんないい人

これ、入社してからずーっと思っているのですが、一緒に働いている人がみんないい人です。

嫌味とかない。仕事に対して誠実。周りの人のことを大事にする。

社会人ならこのぐらい当たり前にやってくれよと思わなくもないですが、そうではない会社やチームの話も色々な場所で聞きますので、本当に恵まれているなと思います。
結構人も増えているのですが、それでも悪い人というか「この人とは相性ムリ!一緒に仕事できない!」みたいな人は自分の観測する限りいませんし、社内でそういう話も聞いたことがないので、たぶん無いんじゃないかな。

今後も文化や価値観への適合性は採用や評価の基準に含まれるそうなので、そういう意味では悪い人はそんなに増えないんじゃないかなというのも有難いです。
そんなこと言っている自分が「悪い人」にならないように、気をつけないといけないですが。

▼働くのが楽しい

色々考えて、結局はこれに尽きるかなと思います。
「働くのが楽しい」。こう言えることがどれだけ有難いか。

もちろんしんどいことや「あーもう無理。今自分何も生み出してない気がする」みたいな時もあるんですが、それはそれで仕方ないという共通認識があるというか。
むしろ「めっちゃでっかい目標追ってるし当たり前じゃない?むしろしんどくないとかおかしくない?」みたいなちょっと変わった考えが共有される雰囲気を感じます。

でもこれ、大事だなと思っていて、挑戦や(質の高い)失敗に対して何の負い目もないのですよね。

『なぜ弱さを見せあえる組織は強いのか?』に「もう一つの仕事」として書かれている「自分の弱さを隠すことに時間とエネルギーを費やす」といったことが、少なくとも今の自分にはありません。
というか、そんなことをしている時間があるなら、色んな人にヘルプを出してでも自分の仕事を前に進めないと、何も終わらないです(笑)

これは過去の経験もあるので全員がそうか?と言われると難しいのですが、少なくとも今の役割が今の自分では達成しきれないことを感じていて、そのギャップを埋めるためにアレコレ試行錯誤しながら頑張れる人にとっては、とても良い環境だなと思いながら日々を過ごしています。
仕事の難易度も気づかないうちにぐんぐん上がるしね!


というわけで、変わったことと変わらなかったことを自分の中でまとめてみました。

思ったより、基本的には前向きなことの方が多かったですね。
忙しいとか大変とかは「まあそんなもんでしょ」と覚悟してたから、というのもありますが、これからもその割合があんまり変わらないぐらいで過ごせたらいいなーと思ってます。

次の振り返りは3ヶ月後かな。それまでにも、もう少し更新頻度高めていこうと思います。
改めておつきあいのほど、どうぞ宜しくお願いいたします。

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