日記 10.31-11.03
10.31
奈良に旅行に行くので、衣服などの準備を朝起床してから始めた。
吉祥寺に行って髪を切り、夕方に東京駅から出る新幹線に乗った。いつ乗っても新幹線で飲む缶ビールは美味しい。500mlの缶を前のテーブルに置いても倒れないように設計してくれた人に感謝したいと思った。
こんぶだしの香りが漂う京都駅で降り、JR奈良線に乗り換え。途中でトイレに行きたくなり、山城青谷駅で降りると、ホームには全く人がおらず、空気がむちゃくちゃ美味しいことに気付いた。澄んだ山の匂いがした。夜の9時頃なのに、朝露みたいにちょっと湿った風が吹いていた。トイレ休憩しただけで、温泉に入った後みたいにリフレッシュされた。
11.01
奈良市内を歩いた。平日なので人は極端に少ない。商店街や駅ビルなどのスケールと人間の量がちぐはぐだった。表参道みたいな幅の広い石畳の歩道にも2~3人しか人が歩いておらず、こんなに少なくて大丈夫だろうかと心配になった。
11.02
土曜日なので、観光客でいっぱいだった。大阪の都会の平日のようなくらいのにぎわいだった。奈良公園に行き、東大寺とは反対側の方へいくと、人気は一気に減り、広々とした芝のエリアが広がっていた。鹿は主食の芝を思いついたタイミングで、自分たちのフンも転がっているのに、ワシワシと食べていた。
奈良公園に差し込む光は全体的に神々しい。夕方でもないのに、太陽の光に艶があるような気がした。鹿はいつもマイペースで、奈良ってB型っぽいなと思った。
公園を出て「おしゃべりな亀」という奈良駅の近くにあるローカルなオムライス屋さんで食事をして、東京に帰った。山の手線はラグビー観戦を終えた外国人でごったがえてしていた。変な謎の歌を電車の中で合唱していた。
11.03
奈良のホテルの布団が合わなかったのか、単純に疲れなのか、目元が腫れてしまった。5歳くらい老けて見えた。この前まで25歳だった気がするのに、もう28歳になっている。単純に焦る。5歳老けたと仮定したら33歳だ。この年齢にもきっとあっという間になるだろう。その時、自分が何をしているのか、どこに住んでいるのか全く想像できない。楽しさや喜びがデリケートなように、不安もまたデリケートで可変的なものだと思うので、あまり深く考えないで、夜は変な夢も見ずにぐっすり眠りたい。
おわり