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カティサーク

今年の目標は深酒し過ぎないことに決めたので、そうならないために去年の僕を何度も深酒へ追い込んだ主犯格のカティサークについて語っていきたい。

カティサークは緑色の瓶に黄色いラベルが貼られた、スーパーでもよく売られているスコッチウイスキーである。
一番安い時は890円くらいで売られている。通常は1,000円前後。
これはウイスキーにしてはとても安い部類だ。
それなのに味はとても良い。同価格帯のウイスキーでナンバーワンのクオリティだと思う。
同価格のホワイトホース・バランタイン・グランツ・ティーチャーズ・ジョニーウォーカー・ジムビーム・フォアローゼズ・アーリータイムズなどより、僕はカティサークこそが色々な面で最も優れていると思う。

・味と香りがいい
カティサークは舌触りがややざらっとしているが、すっきりとした味わいである。ストレートで飲むとよく分かるが、カティ―サークにはアイルランドかどっかの「潮の香り」がしっかりと感じられる。先出の同価格帯のウイスキーにバニラやスモークのような香りはあっても潮の香りはない。どこの海かは知らないが、「とにかくこれは潮の香りなんだ」という確信が持てる。
酒を通じて世界とつながった感覚が生まれるのは良いことだ。

また、安ウイスキーにありがちなアルコール臭さはかなり抑えられている。酔い方も自然で、ストロングゼロみたいに頭が痛くなることはない。

・ハイボールで飲むと最高
カティサークは日本でいう角瓶みたいな存在だと思う。
ハイボールにするために誕生したようなウイスキー。
炭酸で割っても潮の香りと口当たりのざらつき感も健在で、きちんと
「うん。僕は今カティサークのハイボールを飲んでいる」という自覚が持てる。(個人的にバランタインやフォアローゼズなどはハイボールには合わない。炭酸で香りが飛び、「俺は今何を飲んでいるんだ?」となる。)

・悪酔いしにくい
カティサークは悪酔しにくい。「じゃあ深酒しても大丈夫じゃん☆」と思われるかもしれない。が、そんなことはない。悪酔いしにくいということは「なかなか酔えない」状態である。つまり、大量に摂取せざるを得なくなるということだ。
カティーサークをアイスコーヒーみたいにドバドバ入れて、炭酸で割って飲んでいると、酔っているのに酒を飲んでいる自覚が弱まり、横浜から新宿まで歩けそうな気がしてくる。さっき買ってきたばかりのボトルを見て
「あれぇ もう半分も減ったの~?」となる。こうなるとおしまいである。半分減ってから気づいたのでは遅い。ストロングゼロの飲み過ぎと同じ結果が待っている。このタイミングでしじみ汁やコーヒーを飲んでも何の慰めにもならない。

飲みやすいがゆえに、油断し、水みたいに飲み過ぎてしまう。炭酸が切れると近所の自販機まで、雨が降っていようとダッシュしてしまう。
皆さんも是非。
和洋問わず塩気のある食べ物とよく合いますよ。


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冠
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