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【日記】合コン

昨日、生まれて初めて合コンというイベントに行った。
人見知りが発症したが、楽しかった。
銀座と有楽町の狭間にあるカジュアルなイタリアンみたいな感じで、最初は四人対三人で、途中からガタイの良い男性が増え、最終的に五対三になった。

初めて会う人が大半だった。
どういう会話をすべきか始まるまでは不明だったが、意外と日常会話の連続+アルコールのノリの世界観だった。
幸いなことに、というかこれが必須要素かもしれないが、既に決まっている「コース料理」と「飲み放題」で「二時間半制」のプランだった。
この三点が非常に重要である気がした。

この方が注文する度にメニューを広げて合意を取る必要がなく、ドリンクも飲み放題で頼める種類が少ないのでオーダーがすぐに決まる。
また、時間制限が明確であることで「そろそろ帰る」的な意識をしなくてよい。
つまり、勝手に出てきた料理を適当に食べ、酒がなくなったら金額を気にせずに大量オーダー、時間が来たら終了。というシステムである。
これにより会話に集中できる。日本の様式美である。

店員は飲み放題の力によってヒートアップした我々に対して冷淡なトーンで皿やグラスを下げるが、こんなに自分勝手にオーダーしてくる客にチップもなしにサービスしてくれるのだから、当然の冷淡さだし、むしろありがたいなぁと心の隅で底から思った。

会話の内容は7割くらい忘れてしまったが、初めて会う人といくら飲み放題があるとはいえ、楽しく自然に盛り上がるのはなかなか難しい気がした。
相手がAの話をしても、自分がそのAに詳しくなければAでは続かないから、自然とBの話題に移行する必要がある。そして、Bをこちらからした時に相手がBに詳しくなった場合またCになる。
そういう時の突破力みたいなのが自分はなく、そもそも自分は何を目指して突破しようとしているのだろうという疑問が生まれてしまう。

そういう時、圧倒的陽キャというのはすごいと思う。
突破力の塊というか、僕からしたら陽キャは田中角栄のような偉大な存在に見える。全員が興味を持つ話題、言葉選び、声のトーン、芸人かよ。と言いたくなるような完璧さを持つ人がいる。

そういう人になりたいとは思わないけど、偉大だと思う。その人の膝の上かテーブルの前に小さい賽銭箱みたいなのを置いて、一度会話を突破してくれたら50円くらい入れてあげても良い。そんなことを思った。

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冠
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