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看護師を休職したら、人生の転機になった話

必死で勉強して、大学受験して、浪人して。
大学でも必死に勉強して、実習をこなして。
社会人として働き始めても、必死に頑張って。

夢中で駆け抜けた4年間だった。

なんか違うと思って転職して、親元を生まれて初めて離れ、大阪へ。
早く成果を出さなきゃと、ガムシャラに走った。

看護師の仕事を2つ掛け持ち、休みが無くなった結果、
休みをどう過ごしていいのか分からなくて、新たなバイトを入れた。

家に帰ったら死んだように寝て、朝はギリギリに起きて慌てて眉毛だけ書いて。
忙しいなんて言葉も忘れるくらい、忙しいことが日常だった。

ある日、突然体が動かなくなった。
頭は「早く早く、動かなきゃ!」と騒いでる。でも、動かない。動けない。

そのまま3日経過して、これはおかしいと感じた。
曲がりなりにも医療職。精神科を受診して、言われたのが「適応障害」だった。

言われた瞬間、ショックよりも先に、ほっとしてる自分がいた。
これでやっと休める。そうか、私はやりすぎたんだ。

診断書を職場に出し、次の日から休職することになった。
その日の勤務を終えた時、母親から電話があった。
「親戚が急変した。亡くなりそうだから広島にすぐに帰ってきて。」

家をろくに片付ける暇もなくゴミもそのまま家を飛び出し、新幹線に飛び乗った。


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