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『薔薇とサムライ2』ゲキシネin東劇(2024/1/2)

2024年のエンタメ始めは『薔薇とサムライ2』ゲキシネin東劇 復活上映でした。
何回見てもやっぱり面白い。
五右衛門&アンヌがかっこよくて面白くて、大団円ですっきりする、新春に相応しい演目でした。

2回目ゲキシネで気づいたことなど。

・オープニングの五右衛門が引っ込むとき、六方踏みながら引っ込んでるのか!?と気が付きました。
脇にはけていくだけでは距離が短いので、せっかく六方踏んでるなら花道を引っ込んでほしかったなー。

・オープニングで銀髪のアンヌ女王が出てきて、吟遊旅団が「アンヌ陛下万歳!」と歌い、民衆が女王をたたえてわーっと盛り上がるシーン、アンヌが奥に消えていくと数秒で緊迫感のある音楽が流れ、「侵略の気配にパニックになる民衆」になる、雰囲気の切り替わりがすごい。
暗転とか背景の変更とかなく、雰囲気をがらっと変える転換がみごとです。
展開が早いけどムリを感じさせないんですよね。すばらしい。

・武田さんの役(リアリスタ将軍)、いい役どころですよね…。
忠臣ゆえに愚王にも従わねばならず、姫に剣を向けなければいけない苦悩、とか。
最後、剣を置き紫のタスキをかなぐり捨てて姫に再び忠心を誓って(いるのであろう)ところはお約束とわかっていてもぐっときます。

・天海さん、オープニング早変わりだなー、と思ってたけど、2部冒頭のトート風怪盗姿→アルセーヌ伯へもけっこうな早変わりですね!?
カツラも服装も上から下まで全とっかえですもんね。

・話の流れ上仕方ないところであるが、エリザベッタは記憶を失ったアンヌを守ろうとするあまり、ひとり息子のはずのベルナルドへの比重が軽すぎないか!?というのが気になる。
もう私たちのことは放っておいて立ち去って、というけど、ようやく会えた実の息子も追い返しちゃっていいのか!?
そして事態が落ち着いたらあっさりゲッペル先生と再婚しちゃうという…、息子スネないか?
冒頭、ロザリオとベルナルドが2人でいるのを見てカッカしてる感じだったのに。
再婚については粟根さん演じる役とみはるさん演じる役が夫婦、というのを繰り返したかった、という構造が先なのでしょうけど。

・今回はゲッペル先生のカバン確認しました!
あれを劇場で客席から見て(なんか見覚えある…)って思った宮野さんすごいな…。
(草臥がカバン持つシーンもあったからかもしれないけど)

・あと、鉱山の町のねぐらのカウンターに「むぎ焼酎」のビンが置いてあることに気づきました!
なぜ!お遊びなのか、設定があるのか!

・カーテンコールの生瀬さん、ボルマンが舞踏会を辞去するときの「手をクルクルクル…」をやってるのかな?

・改めて曲がどれもいいなー、と実感。

「イクシタニアを振り返るな 涙止まらなくなるから」の曲、劇中で使われてるのはすごく短いんだけど心に残ります。

鉱山の町でジャンヌが歌う歌もいい。
天海さんの上手さと、ジャンヌの強がりと、曲の哀愁があいまって素晴らしい…。
(そして天海さんのデコルテの美しさに見とれる)

ムダな戦いは止めましょう、とロザリオが歌うシーンもすごくいいですよねー。
西田ニコルちゃんの歌がものすごく上手いので説得力がある。
その後でけっきょく殺陣になって、「芝居として勧善懲悪を示すためにはお約束だから仕方ないね!」みたいに吟遊旅団が歌うのもみもフタもなくて好き(笑)

メインテーマ曲の「歌え 愛がすべて アンヌ陛下ばんざい」のところが好きなんですが、記憶に残るあまり、映画館出てからも何かにつけて口ずさんでしまい、同行の友人に微笑まれました。

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