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ドイツ留学雑記#2

ガラパゴス留学?

文章ですが、常体が自分に合わなかったため敬体で書くことにしました。凄くやりやすい。敬体サイコー!

さて、留学雑記#1で「寮の部屋にネット環境が整備されていない」という話をしましたが、何もWi-Fi環境だけでは無いんです。現在僕はドイツの大手通信キャリアO2の「高速通信LTE5GBパック」というプランでインターネットを利用しています。Wi-Fiが使えない所でもサクサク通信ができてとても便利。ところが寮の部屋で使うとどうにも様子がおかしい。めちゃくちゃ遅くなるんです。どれくらい遅いかというと、2分の動画のダウンロードに10分かかります。その間に動画5回も見れば保存せずに満足してしまいそう。「これが高速?いやいや騙されないぞ?」と思っていたら、スマホ画面左上にEDGEの見慣れない文字が。聞き覚えのない回線だったので不思議に思い調べてみました。

EDGEとは、Enhanced Data GSM Environmentの略で、携帯電話の通信方式であるGSM方式の後継方式のこと。GSM384、UWC-136とも呼ばれる。3Gのうちのひとつで、多元接続方式としてTDMAを採用しており、伝送速度は384kbpsとなっている。ヨーロッパを中心に採用されていた2GであるGSM方式の通信設備を利用することが可能であることから、2Gから3Gへ移行する過程に利用された技術。ノキアとAT&Tワイヤレスサービスが共同開発したほか、エリクソンなどが手掛けている。
引用:KDDI株式会社(https://www.kddi.com/yogo/通信サービス/EDGE.html)

難しい話は置いておきましょう。要するに、3Gよりも前の通信方式なんです。3Gよりも前って、4Gよりもさらにさらに前ということです。参考までに、4GやLTEの伝送速度(1秒あたりにやりとりできるデータ量)が約50Mbps-150Mbps。EDGEの伝送速度384kbpsは換算すると0.384Mbps。そりゃ遅いわ。こんな通信方式に繋がるなんて、日本では無かったぞ。ドイツは先進的に見えて、実は世界の流れから取り残されているんだな。
…と、結論づけるのは少々早急な様です。その後もWikipediaを見て色々調べていた所(レポートでやっちゃダメだぞ)、なんとこの通信方式の周波数帯域は日本、韓国、ツバル以外の多くの国々で採用されているものでした。むしろ日本が少数派だった。ガラパゴスいじりがガラパゴスになりました。

と、別段特異なケースでもないことを知ったので、これからはこの環境に適応しつつやっていこうと気持ちを新たにしました。実際、LTE回線につなげられないこともないんです。試行錯誤してなんとか回線を探そうとした結果、部屋の窓を開けてスマホをしばらく外に出しておくと、LTE回線に繋がることを発見しました。目に見えない電波を探してスマホをあっちこっちしてた姿は、側から見たらやばいやつに見えていたことでしょう。まさかリアルにカズレーザーさんの「ここWi-Fi飛んでんな」をやるなんて思ってもなかった。

こう言いつつも、初めは結構こっちのネット環境は苦しかったです。人間、普通に出来たことが出来なくなると大きなストレスを感じるものなのかもしれません。このnoteを書いている間、何度もあの頃の感情を思い出し悲しい気持ちになりました。そんな時、ヘッダーのウミイグアナが僕を癒してくれました。見てくださいこの気持ちよさそうな顔。本当に幸せそうで見ているこちらまでも幸せにしてくれる、そんな不思議な魅力に溢れています。ウミイグアナめちゃくちゃ可愛い。僕猫が好きなのですが、「好きな動物は?」と聞かれたらこれからは「ウミイグアナです。」と答えることにしよ。

見出し画像:pen_ashによるPixabayからの画像

2019年12月10日(火)

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