#066 予定は狂うもの
既に日差しが強く 気温も30度に達している朝 市バスに揺られて数分 卒園式を終えた後もなぜか登園日が続く娘を送り出す
汗だくになりながらも運動のためと思いおよそ20分ほどかけて歩いて帰宅する
帰宅後すぐにシャワーで汗を流したら 冷凍庫にストックしているスコーンを温めながら支度を進める 久しぶりに友人に会いにいくためだ スコーンを頬張りながら支度時間のBGMを選択 出発までの時間は十分あると確認したので 少しゆったりした曲でもいいなと判断 時間によってはテンポが早めのものを選ぶこともあるのだが 今回はその必要はなさそうだ
友人の住む街 桃園へは台北市内からだと高速バスを使うのが便利だ 空港線と呼ばれるMRTも便利だが桃園の市街地を経由していない また台鉄と呼ばれる電車もあるが桃園市街は広く 今回訪れた開発が進む新しい文化エリアにはやはりバスが便利なのである
おおよその支度を済ませたら バスアプリで乗車予定のバスの動向をチェックする バスの運行情報をもとに自宅を出発 今回は松山空港から乗車するのでMRTで松山空港に向かった その間もアプリでバスの時間を確認 今のところは順調
松山空港に着いた時点でバスが来るのは23分後になっていたので空港内で涼んで待つことに 念の為5分ほど経った時点でアプリを確認するとバスの到着予定時間が5分は縮んでいる すぐにお手洗いを済ませてもう一度アプリを開くとあと3分で松山空港を通過することになっている しまった まだバスターミナルの乗り場を確認していなかった 慌てて空港を出て乗り場を探す なんとか3分以内に見つけ出して待機したが ここから5分ほどバスが来ない 相変わらず時間が読めない 特に市を跨ぐ長距離バスではよくあることだ
この土地で暮らして丸7年 効率という概念を度々覆される 計算通りに予定が進まないことが多く 友人との待ち合わせにも遅刻してしまうことが多々ある この日も案の定バスのタイミングがうまく合わず 結局友人を20分ほど待たせてしまった 高速バスあるあるだから仕方ないよー と言って許してくれる友人もまたこの土地に暮らし始めて丸7年である
予定通りに行かないことは数分もしくは数時間単位でないことも多く この日友人が案内してくれるはずだった新しい図書館も臨時の休館日となっており次回に持ち越しとなってしまった プレオープン期間なので仕方がない 新しい図書館には日本のTSUTAYAも入っていてカフェも併設されている ここ最近台湾ではTSUTAYAや無印良品が手がけるスタイルに人気があり この二つが新しくオープンするスポットはすぐに話題になる
桃園図書館では絵本コーナーが特に充実していて おもちゃの貸し出しなどもあるそうだ TSUTAYA側から少しだけ覗き見えた自習室の雰囲気も良さそうで 次回訪れるのが楽しみになった
予定は狂うもの 日々それを実感するのも子供ができてからは当たり前のようになっていたけど そもそもこの土地の風土によるものでもあるのかもしれない 今日休みなら開いている時にまた来ればいい ダメでもまた次!という台湾人のポジティブな思考はこういった日常からくるものなのだろう
効率重視で1分の遅延にもイライラしてしまう自分の意識をほんの少し変えてくれたのも 丸7年の日常だったのだ
でもやっぱり予定狂うと残念だよなぁ
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