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#023 船酔いミルクティー

普段はもっぱらブラックコーヒー派なわたしも家で紅茶を楽しむことがある
少しづつ暑さを感じるようになったこの頃 そろそろいい季節だなぁなんて思い 先日久しぶりに家で紅茶を入れた

茶葉を通常の2倍程度使って濃いめに出した紅茶をガラス瓶に入れて冷蔵庫で数時間冷やす そうすると紅茶自体が白濁する この状態をクリームダウンというらしい
クリームダウンした紅茶に3:2くらいの割合で牛乳を注いだら お店で味わうようなアイスミルクティーを自宅で楽しむことができる

これは数年前に北欧、暮らしの道具店さんが紹介していたものを参考にして作ってみたのがきっかけで 今では分量や手順などはすべて自分で適当にしているけれど それでもなかなか美味しい

茶葉がなくてもティーバッグが結構余ってる なんて時にはティーバッグでも同じように通常よりも多く使用することで濃いめに作ることができる


「自動化」 「時短」 「ながら〇〇」 など何かと効率が求められる現代の生活の中では 「わざわざやる」というのはある意味贅沢なことだ
わたしは普段飲まない紅茶を淹れて しかもその場で飲むことなく数時間冷蔵庫で寝かせてから さらにはこれもまた普段はあまり飲むことのない牛乳と掛け合わせる という季節限定の「わざわざ贅沢」を楽しんでいる


でも実はこの飲み方を知る以前 わたしはミルクティーが苦手だった
紅茶は好きな方だったが ミルクティーだけはどうもダメだった お店で注文したことも記憶上ほとんどない

初めてミルクティーを飲んだのは忘れもしない あれは小学校三年の夏だった
地元の少年クラブのようなものの活動で船に乗ったことがあった 記憶の限りでは船に乗ったのもこの時が初めてだ 船上に自動販売機があってそこでみんな好きな飲み物を買って飲むことになり その時に友人が選んだのはミルクティーというものだった  それまでミルクティーを飲んだことがなかったから飲んでみたい気持ちになってわたしも同じものを買ったのだ
初めての味はどんなものだったかは正直もう覚えていない ただこの後わたしはミルクティーが苦手になった


ここ数年で気がついたことがあって わたしはどうやらカフェインと牛乳の組み合わせがあまり得意ではないらしい カフェラテ系の飲み物を飲んで気分が悪くなることがある 大丈夫な日もあるし 家で楽しんでいるこのミルクティーも今のところ問題ないので 体調や飲む量にもよるのだろう

初めてミルクティーを飲んだあの日 わたしが以来長きにわたってミルクティーが飲めなくなった原因は体質によるものなのか はたまた船酔いによるものだったのか ただあの日のトラウマが長年の苦手意識を植え付けたことだけは確かだ

そんなことを考えながら わざわざ自分で淹れたミルクティーを飲んでいると ずっと飲めなかったものを楽しめるようになったことにまた贅沢度が増すものだ



参考にさせていただいた 北欧暮らしの道具店さんのレシピ↓
(わたしはもうこんなに丁寧にやっていないけれど…)



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