かがみの孤城(作/辻村深月 様)感想
※ネタバレ含みます。当作品をお読み後にご覧いただけますと幸いです。
※実体験も含め記述しております。
かがみの孤城
ひっさしぶりにめっちゃ文章読んだ‼️
この頃配信準備などもしていて、時間配分が下手くそな私は活字中毒なのに1時間程度しか読む時間を作れず…っていうと、大体の人に『読んでる方だよ?!』って言われるのですが…前まで一日の半分は文字を読むのに時間が溶けていた私としては、少なくなりました。
そんな中、仲良くしてくださる恩人であり友であり、優しいお方から、
『辻村深月様の作品オススメだよ!』
と教えて頂き、
なら!有名なあの作品から読もう!
かがみの孤城を読もう‼️
となりました。
結論から言うと、そうなるんや!?ってなる!!
感動も、優しさも、全て含まれてて、少しの笑いもあったり日常もあり、親近感を抱く作品だったのは、読破後の率直な感想でした。
そんな中で、
『生きて!未来で待ってるから!』
のあの言葉。
本当に待っとったやんけー!?!?
そういう形で繋がるんか!?
ってか、初めの方からお前居たああああ‼️
最初の方
こころちゃんと同じ生き方してたなぁ…
違うのは、親が理解してくれなかったこと。
本当の序盤はほぼおなじような感じだった子供時代でした。
こころちゃんは、
友達からのいじめ、カーストに脅されて家にまで来て、殺されるのではないかという不安で自室から出れない状態だったけれど、
私も、小学生時代に同じようにカーストで脅され、家にまで来ていたのを覚えてます。
そろそろ学校行かない?などいわれていたこころちゃん。
私は、『6年行きゃ卒業なんだから、行け』で通学してはいました。
こころちゃんの心がわかる。
フリースクールというものがあるというのは、知っていたけれど、それはそういう人達が集まるところで、自分は、その中に入って行けるのだろうか…その考えもしてました。
居なくなってくれ、私の友達が欲しい。
わかるわかる。と思いながら序盤を読んでました。
ん?これどうなるん?
ほか、6名の子供達も出てきて、
ここが学校であるのではないかと読んでいて感じてきてました。
男同士ゲームで遊び、女の子たちはお菓子食べながら話して、好きなことしながら、喧嘩もして、言い難い話もありつつ…
これが、友達との会話で、友達というものを作る方法なんだろうなと。
でも、なんと言っても最後やね!?
喜多嶋晶子…下の名前を見た瞬間に、あの白の中で、こころは本気で助けたあの子、アキがでてくるんだと、
だから、
『闘わなくていいよ』
あの言葉が出てきたんだなと。
こころは未来で待ってると告げて、
アキは本当に未来で、こころを待っていた。
優しさをくれたからこそ、優しさを返す。
ここで繋がるんだ。
ということは、
ウレシノとフウカは多分未来で付き合ってるんだろうな。
マサムネの為に、スバルはゲーム開発してるんだろうな。
リオンはたぶん、この思い出を覚えてるし、こころの『友達が欲しい』を叶えてくれている。
途中で、『助け合えない』と思っていた皆が、自分の人生の中で関わりを持って叶えてくれている。ってことが凄くやさしく、人情そのものな気がしました。
オオカミ様は、ちゃんと神様になって叶えてあげようとしてるし、
みんなの記憶を残すようにもしてあげてくれているし、姉として、弟の願いを叶えてあげている。
のにプラスして、全員の願いを叶えてあげている。
1番優しかったのはオオカミ様なんだろうなと。
毎年、
同じ7人が呼ばれてるのかもしれない
去年の7人は鏡の中に、
今年の7人は前向きに生きてる。
これを繰り返し続けて、ずっとオオカミ様は支えてくれてるんだろうなと。
私は願い叶えられないけど
こころの居場所が出来たら
いいな
配信を前にしてこれを読んで、
鏡の中は自分の憩いの場、少し休める場所なのだろうと感じました。
それは、配信というものにも当てはめようとしたらできるのかもしれないなとも。
これから先
誰かの休める場所であればいいなと、
そう思いつつ、
すんごい大作読んだなぁってなった今回の作品。
大変面白くて、また読みたいなと思いました。