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世界の「香り愛」

大分香りの博物館レポートPart3!
今日はアジアの香りアイテムを中心に、人類とは切り離せない?「香り愛」を想像してみます。

中国、清時代の「鼻煙壺」や「香炉」
いつの時代も、美しいデザインボトルに
香りを詰めていたいってコト

ヨーロッパのボトルデザインも、香水を引き立てるフォルムで美しすぎるのだけど、
アジアも負けてない!この、蝶模様の華やかさは中国ならではの色使いですよね。
宮廷女子たちが
「あたくしの壺、素敵でしょう?」
「あたくしのは香りがイイのよ!中身よ中身!」
的な会話の中心に存在してたのかもしれないですよね ( *´艸)

3世紀~7世紀、百済の青銅製香炉

百済、韓国の香りアイテムも様々あった中で、この香炉が印象深いものでした。
てっぺんにあるのは鳳凰だそうで、天へ香りが舞い上がって神へ届くようなイメージで作られたのかな…なんて思いながら観ていました。
ちなみに私は、銀の鳳凰座
余談でした。

日本代表!お香包みなど

和の香りアイテム。他国のものと比べ地味目かもですが、他の日用品を邪魔しない美しさと機能性がある。「MADE IN JAPAN」の感性はずっとずっと受け継がれている、と感じる展示でした。

蘭奢待(らんじゃたい)レプリカ

国宝に指定されている香木。奈良時代に中国から伝わったとのこと。
正式名は「黄熟香」
本物は誰でもお目にかかれないものとして有名ですが、レプリカとはいえとてもリアルな感じでドキドキしました。
本物だったら、織田信長や足利義政がドキドキわくわくしながら切り取った香木!
大河ドラマ「麒麟がくる」で、織田信長役の染谷将太くんがドキドキしながら切り取る演技がなかなかでした。
貴重だから権力の象徴、なんだろうけど、実際はどんな香りだったのだろう。
心が落ち着く、深く神秘的な香りだったのだろうとは思う。
天下人たちの、死と隣り合わせの駆け引きで不安定な心には、『ストレスケア』として魅惑の香りだったのかもしれないと、勝手に想像。
そのあたりの感想、ぜひ織田信長や足利尊氏に聞いてみたいものです。
ちなみに、蘭奢待の左端には明治天皇も切り取った場所があるとか。
明治天皇なら香りの感想を日記とかに残してないかなあ。

白檀 fromインド

木のラインナップ続きます~
白檀はお線香の香りでお馴染み。
こちらは本物のようですね、台湾のとある社長さんが寄贈したものだと書いてあります。

私はこの半年くらい、サンダルウッド精油の香りが好きです。 
ゼラニウムとブレンドして鎖骨マッサージに使ったりするのですが、年齢的にリンパ鬱滞が起こりやすい体が求めるこの精油は、静かにゆっくりと心に灯りをともしてくれるような体感があります。
お香のイメージからも「落ち着く」効果として重視されがちですが、実は心機能回復作用があるサンダルウッド。
例えば、脳を使い過ぎで心で感じる喜びを忘れそうになった時に。心機能というとアレですが、心に活力を与える感じ?
それで結果、心のバランスが取れたら結果オーライ。総じて「リラクゼーション」効果に。

そのような効果を紀元前から人類は見いだして白檀を重宝し、この2025年でも愛される香りの一つであるという事。
去年「大分香りの博物館」を訪れた時にはそこまで響かなかった白檀の展示に、今回は釘付けになったのでした。

アーユルヴェーダの予防医学が
受け継がれるインド。
白檀は身近であり貴重な香り


生きるために必要な香りがある。
私はそう考えています。
香りに溢れた現代では、その感覚はすぐにピンとこないかも?
医療が発達してない時代に、健康を保つために唯一頼りだったのは「自然治癒力」
それを発揮するために必要とされた「香りの効果」は生きるために必要で貴重!
だからこそ大切にされ、神秘的なストーリーや華やかなアイテムと併せて愛され続けているのだと思います。
「香り愛」の土台には「生きる」がある
改めて心に刻む1日となりました。

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kana_kirari
岡山生まれ、岡山育ちで4◯年。ブログ経験ゼロからnoteにチャレンジ中です。読んでくださった皆様に感謝!