香りは地図だよ

香りは地図だよ 香りは地図だよ
帰り道 見失ったときのために

ハナレグミ アルバム「発光体」No.05『ハイ！チーズ』より

先日この曲を聞いて、子供の頃実家のガレージに植えてあったキンモクセイの香りを想い出しました。
花が咲く時期は、帰宅すると甘い香りで迎えてくれた。
今はもうなくなってしまいましたが、今でもキンモクセイの香りが懐かしくて精油を買って楽しみます。

子供の頃は、学校の帰り道に色んな匂いがあったなあ。田んぼの匂い、工場の匂い、各お家の花壇や植木の匂い、用水路の匂い、などなど。
当時は通学路のあちこちに稲刈りの風景があったりして。藁の匂いもあったな。

そんな匂いを順々に感じながら登下校してた私。まさに、香りは道しるべだった。
そして、秋の帰り道のゴールはキンモクセイの香り。「帰ってきた～」って安心感でいっぱいになったものでした。

ちなみに、むか～し水洗トイレがない時代はキンモクセイを側に植えて芳香剤代わりにしていたお宅も多かったとか。
でも、花が咲く秋だけの効果ですよね？他の季節はどうしてたんだろう(*´-`)

また、キンモクセイの香りは食欲を少し低下させる効果もあるそうです。
あの甘い花の香り、確かに食欲を一旦忘れそう！
子供の頃は１ミリも感じずお菓子や夕ごはんの事で頭がいっぱいでしたが(笑)

私たちは「見る」「聞く」から得られる情報を重視しがちな現代を生きていますが、「嗅ぐ」ことから得られる情報は深く記憶に残り、なかなか上書きされにくいものです。
だからこそ、大事な思い出を香りで記憶してみてはどうでしょうか？
好きな場所や忘れたくない場所。
例えば旅行ができるようになれば旅先でも、写真を撮った後、ゆっくりその場所の匂いを感じてみませんか？

きっと脳内に、「自分だけの香りの地図」が出来上がるのではないでしょうか♪