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MMDゼロかわ ~土台作り~
正式タイトルは『MMDでゼロからかわいい(かっこいい)を創る』シリーズとでもしょうましょうか。
考えてみるとMMDがVer9.32になってから、モーション関係のチュートリアルとかテクニック・TIPS等を残る形にしていないな、と思ったのでここで記しておこうと思いました。
配布されたモーションで楽しむだけでなく、自分でも何か自分の思った通りの動きを作ってみたい、という稀な方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方の為に書いて残しておこうと。
万人に役立つ内容でも、プロを目指す為のものでもないので参考程度に……。
土台作りとは?
3DCGに限らず何かを創ろうとする時には「土台」に値するものは山程ありますが、手軽さが売りのMMDにおいて準備編として膨大なドキュメントを書いても頭に入らない事が多々あるかと思います。
ですので、簡素に記します。
今回の場合の土台作りとは、
「そのモデルに合わせた初期ポーズは作っておく」
というものです。
単純な事ではありますが、毎回同じこと(似たようなこと)を繰り返すよりは省力化に繋がりますし、モチベーションにも大きく関わってきます。
多くのモデルは読み込んだ直後、Aスタンス(場合によってはTスタンス)の状態で立っています。
![](https://assets.st-note.com/img/1705319369418-Zs4ErMBCSQ.jpg?width=1200)
何かのイメージがすでに有り、すぐさま着手できるのであればそれで良いのですが、「ひとまずMMDで何かやろう」と思った時に、このポーズからスタートするのと、初期ポーズのプロジェクトを読み込む、というのでは差が出ます。これはひとまず作ってみてから実感すると良いでしょう。
さて、それではゼロかわのタイトル通り、ゼロから創るためのポイントを踏まえて説明していきます。ただし、MMDの基礎的な操作ができる前提での説明となりますので、ボーンの操作方法などは別ドキュメントなどを参照してください。
Point.1 作業中のワールド設定(カメラや照明)を最初にある程度しておく
割とカメラ・照明や背景色をMMD読み込んだ直後のままの人は多いかと思います。それで慣れているのであれば何ら問題はありませんが、自分の好みや感覚、作業環境に合わせる事で、地味ながら作業効率や確認しやすさが変わってきます。
特に「視野角」「距離」の設定は重要です。これは人によって空間認識に差異があるためMMD起動直後のままではなく、作業しやすい設定を行う事で、より効率的に作業を進める為に行います。
(もっとも、起動直後のままで慣れてしまっている場合はそのままでOKです)
もちろん、作業中にしっくりこなかったら設定し直せば良いだけです。何度でもやり直せるのがCGの特権ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1705648845957-6EWqSpF0Fr.png)
実際に作業する前に照明を設定する事も、地味に重要です。
初期照明のままだと、多くのモデルでは顔に妙な影が出る事があると思います。気にしなければ問題ありませんが、ポージング等をしている時に、半ば無意識的に影を嫌い、(気がつけば)不安定なポーズを作ってしまう可能性もあります。
また、印象的な話ではありますが、モデルの顔に影が多くあると見ている方も気分が暗くなる可能性も、無きにしもあらずです。
その為にも、作業用の照明設定を予めしておく事をお奨めします。
![](https://assets.st-note.com/img/1705651826136-r6Wl2MqsYA.jpg?width=1200)
最終的には、確認する時に一番見やすいカメラのサイズ等を0フレームに登録するなどすれば楽になります。
Point.2 とにかく腕を下げる
静止画用のポージングをする、動画用モーションを作るなど、いずれにしろ最初のポーズのまま作業を続けるのも良いですが、最初にモデルの腕を下げる事を奨めます。
これを行う事で、シンプルにモデルの「人形感」が薄くなります。
![](https://assets.st-note.com/img/1705652834689-ukvL7YPsSO.png?width=1200)
もう少し頑張るなら、ある程度表情も最初に付けておくと良いかもしれません。
人間は自身が思ってる以上に視覚情報に影響されやすいので、表示されているモデルのポーズや表情に気分を左右される事もあります。
できるだけ気持ちよく、楽しく、モチベーションを維持するためにも最初にやっておいて損はありません。
Point.3 いつも使うエフェクトは先に入れておく
MMDを使い続けると、おのずと自分がよく使うエフェクトというのがあると思います。
これらは先に入れておき、作業中はMME自体をオフにする事でPCの負荷を下げつつ、いつでも最終出力に近いカタチでの確認がMME表示切り替えで見れるようになります。
エフェクトの細かい設定などは都度行えば良いので、とりあえずMMDに読み込んでおくだけでも後で楽ができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1705656058130-nGf226bygJ.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1705656143704-r6Cnuy4dXS.png?width=1200)
まとめ
ここまでやっておき、必ず分かりやすいファイル名で保存しておけば、後々プロジェクトを使いまわしする事ができます。
「さて、何か創ろう」と思った時に、やたら作業環境を整えるのに時間が掛かったり(場合によってはファイルを探すところから)すると、一気にモチベーションが下がってしまったりします。
3DCGに限らずですが、個人での創作活動というのは根気とモチベーションの維持がかなり重要なので、色々やるまえに「後で楽するために、先に手回ししておく」というのが大事なことです。
この記事は参考になりましたか?
それでは、よきMMDライフを。
以下、余談
わたしの場合、作業環境を整えるにあたり、ゼロフレームに構築するのではなく、30フレーム目で一旦作る事が多いです。
これは何故かというと、色味やカメラのサイズを見極める時、0~30フレームの間で補間させておき、フレームを動かしながらピンとくるサイズを決めたり、色味を探したりできる為です。
30フレーム目で作った状態で一旦保存、使い回し用は全てをゼロフレームにコピー&ペーストし、標準作業環境として保存しておきます。こうする事で、万が一標準作業環境を上書きしてしまっても、リカバリーできるからです。
次の記事はこちらです。
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