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かんもくフォーラム信州上田ありがとうございました

先日、2019年3月17日(日)かんもくフォーラム信州上田が無事終了いたしました。各地よりご参加いただいた皆さま、運営の皆さま、関心を寄せていただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今回4回目のかんもくフォーラムは研究・活動・交流を意識した自由な学会形式。展示や口頭発表では様々な方が参加され、今までのフォーラムにはない新しい風が感じられました。私個人も刺激を受け、多くを学ばせていただきました。

前夜祭の工作遊び、活動団体リレートーク、講演、展示、口頭発表、分科会など盛りだくさんの内容でしたが、全てを通して様々なお立場の方から生の声を聴くことができる機会でした。

活動団体のリレートークでは、当事者の会、親の会、支援者による会など6団体から現在の活動について発表がありました。各団体、特色ある活動内容で、終始頷きながら聴かせていただきました。とくに当事者を中心とした自助的な動きは初回フォーラム開催時の2015年から大きく変わったと実感しました。それでも、当事者の会や親の会、支援者による会などが不足している地域もまだまだ多い現状も再認識しました。現在活動されている皆さんも、普段の生活やお仕事もあり、その上での活動という場合が多いです。私自身も、微力ながら「かんもくの声」として何ができるのか、何をするべきかを考えさせられました。

今回は実行委員として、少しですが開催に関わらせていただきました。担当させていただいた分科会②当事者交流会(対象は中学生以上、付き添いの方も参加)では付箋を使い、場面緘黙当事者・経験者の悩みの共通点・相違点を感じることができました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

「仕事・働き方・就労」についてのお話では、少人数、一対一、好きなこと、場数を踏む、危機感などのキーワードが共通していたと思います。「仕事でやらざるを得ない」ところから場数を踏むことになり、しんどかったけれど結果的に変わることができたというお話が印象的でした。場面緘黙経験がありながらも人と関わるお仕事をされている方もいらっしゃり、「仕事でなら話せる」という方も多かったです。私も「このままではマズい、一生変われない」という危機感を感じて接客業を選んだ記憶がよみがえり、多々共感することがありました。無理をし過ぎないことも大切だけれど、何かしらのきっかけが、ふと次のステップを与えてくれることがある。そして、しんどさを抱えつつも何とかステップを登ろうとすることは、思いのほか血肉になるのかもしれません。
終了後は、深い共感という地点で終わらせず、共感し合える部分・し得ない部分でゆるやかにつながっていくことを見つめたいと思いました。

(交流会開催が苦手なため、拙い進行で大変失礼いたしました。定員に対する仕組みづくりや工夫、緊張をやわらげる環境設定など改善点や課題も多かったと反省しております。
私の最も苦手な「交流」が、場面緘黙においては最重要であり必要なことだと自分に課していて、全く不向きなのに逃げてはいけないように思え、勝手に身を削ってもいました。今後交流会開催については頻度を減らしていきたいと考えています。様々なニーズに私ひとりで応えることは不可能なのに、無理をしていたような気もします。不安定な人間が会を開くことは参加してくださる方に対して申し訳なく、また、リスクもあります。まだまだ知識や技量などの学びも足りていません。それ以前に人前で声を出すこと自体が苦しいときもあります。言い訳になってしまうかもしれませんが、これからもできることを少しずつやっていきます。)

今後は交流会とは形が変わっていくかもしれませんが、多様な当事者像やその内面・感覚について考えていくことを、自分なりに模索していきたい所存です。

ほかの分科会の様子は分からなかったのですが、各分科会、充実した内容だったようです(どの分科会も気になるテーマでした。。!)バタバタしておりましたが、講演でも活動における大切なお話を聴かせていただきました。

そして、初めて長野大学や上田、別所温泉を訪れましたが、是非また行きたいと思いました!
皆さま、ありがとうございました。

●かんもくフォーラム信州上田では、「かんもくの声」の今までの活動紹介の展示もさせていただきました。またご紹介できたらと思っています。

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