短編映画「そのこえ」
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この映画は場面緘黙の症状をもつ青年が主人公で、
彼が働く就労継続支援事業所に新しくやって来た女性ダンサーと出会い、
踊りによって自分の「声」を発見していくという物語。
映像も音楽も、とても素敵で美しい。
5月1日の生駒市上映に続き、
5月22日(日)には埼玉県川口市のSKIPシティ映像ホールで上映されます。
短編映画「そのこえ」の予告編はこちら。
田中大志監督によると、場面緘黙をテーマに取り扱ったのは、
2018年9月に「ABEMA 変わる報道番組♯アベプラ」で
場面緘黙について取り上げられた番組を見たのがきっかけだそう。
かんもくネットの当事者会員さんが生出演した番組ですね。
かんもくネットはこれまでも、映画やシナリオ、テレビドラマの制作側から、場面緘黙症の観点から意見を求められた時に協力してきました。すぐれた作品であっても、場面緘黙症という観点からみると、失声症や聾唖者の状態との混同がある作品もありました。
場面緘黙の症状を持つ人は、症状も、症状の背景も、状態像も異なります。
田中大志監督は、制作の際、数人の当事者の方々に取材されたとのこと、「指伝話アプリ」や警官に職務質問されてひどい対応をされたという話は私も知っていて、この場面は、当事者の方の実話にもとづくのでは、などと思いながら見せていただきました。
監督の言葉です。
「場面緘黙症が認知され、1人で痛みを抱えている人にとっても
大切な物語として届くことを願っています。」
角田圭子(臨床心理士・公認心理師)