NHKハートネット「みんなのQ&A」に「場面緘黙」

NHK福祉サイト「ハートネット」の「みんなのQ&A」に「場面緘黙」に関するQ&Aが、2023年1月17日に公開されました。みなさんから寄せられた14個の質問に支援者が答える形式になっています。

「ハートネット」では、2018年にも、かんもくネットが協力した「専門家に聞く、場面緘黙について知っておきたいこと」という記事が公開されています。あれから4年と少し、聞くところによると、現在もアクセスする方が多く、そのため、質問項目ごとに一問一答として、まとめなおす話をいただいて、新しく作成されたのです。

場面緘黙は、人によって症状も、症状の背景も、経過も異なります。また、特定の場面では「話す」けれども、特定の場面では一貫して「話せない」という曖昧な定義。不安症に分類されていながら、診断基準の記述には不安についての文言が含まれていません。神経発達障害やグレーゾーン、他の不安症との併存も多く、ひとくくりにはいかない難しさがあります。

ハートネットは、障害や病のある人、「生きづらさ」を抱えている人、支える家族や共感する人たち、さらには社会を変えたいと願う全ての方々のための総合情報サイト。多くの方に場面緘黙を知っていただき、さらに研究や調査がすすみ、理解と支援が広がることを願っています。

かんもくネット 角田圭子(臨床心理士・公認心理師)