福祉の充実を目指す人を都知事に

先日過度のストレスから手足が痙攣し意識を失い入院するということがあり、病院に緊急搬送された。意識がちゃんと戻ってまともに話ができるようになったのは4時間くらいたってからだった。

私は虐待サバイバーであり、親との連絡をほぼ断っている。入院となると親に連絡がいくのが通例なので、今回パートナーの家で倒れて、パートナーが身元引受人になってくれたのは非常に幸運だったのではないかと。

もう5,6年前のこと。父親に殴られてあざだらけで私は気を失った。目が覚めた時手首を切りたいという衝動にかられ、手首を切り、そのあと救急搬送された。今思うと本当に迷惑な人だとおもうのだけれど、DVシェルターにも断られ、生活保護も福祉にも断られた私はとにかく疲れていて安心したかった。そのときに搬送された病院では私が独り身だという理由で親との関係性を知りながら問答無用で親に連絡した。安全だと思って逃げ込んだ場所で「あなた未婚で一人なんでしょ。だとしたら私たちは親御さんに連絡するしかない」と言われ私は無言で親が迎えに来た車に乗り込んだ。背中には痣がいくつかあって理由は看護師にも医者にも説明していた。正直警察に連絡して欲しかった。

入院の時に看護師の人に搬送されたとき一緒にいた男性との関係を聞かれた後、「入院で不安なことはありますか」と質問された。「親に連絡しないでください」と言ったときにもう涙が止まらなかった。切れ切れの声で事情を説明した。「大丈夫です、さっきの男性が『退院も入院も決まったら自分に連絡してください』って言ってくれたので。親御さんにこちらから連絡することはありません」と言われたとき心底ほっとした。

私はきっと”なかったこと”にされてきたんだろうなあとぼんやり思って朝になり、診察を受け、退院した。このコロナ禍の中入院したことを申し訳なく思ったし真摯に対応してくれた医療従事者の方には非常に感謝している。

自分が単なる運のよかった人で終わりたくないと思った。これから東京都知事選だ。”なかったこと”にされてきた人は視野狭窄の中生きている。生きていてよかったと思える瞬間がたくさんの人に訪れる為政者を選びたい。

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