「わからないけど出来ちゃいました。」このパワーワードと共に起こった不思議な出会い。
福島成蹊高校の自然科学部、ここでも地球を健康にするための研究がおこなわれていた。
東日本大震災から10年、一向に解決しない問題を解決すべく福島成蹊高校の自然科学部では、歴代の先輩から研究内容を引き継ぎブラッシュアップさせている。直近では、藻類の力を借りて汚染水を綺麗にするプロセスの仮説検証をおこなっており、汚染水の海洋放出では40年ほどかかる水質浄化が、10年で出来る可能性まで示唆されている。
私たち環境大善(北海道北見市)と福島成蹊高校自然科学部(福島県福島市)、一見なんの繋がりもなさそうな両者を結びつけたのは「藻類の培養」だった。
福島第一原発の汚染水を浄化する為に藻類の力を使えないだろうか、そう考え仮説検証を行っていた彼らに立ちはだかった壁は「藻類の培養」。なかなか思うように培養が出来ずに試行錯誤を繰り返すうち、何故か培養に使う事になった「善玉活性水」。
そしてその結果、培養はうまくいく事となった。
「わからないけど出来ちゃいました。」
実はこの善玉活性水のそもそもの成り立ちも、
「わからないけど出来ちゃいました。」である。
牛のし尿を河川や大地に垂れ流すのは公害の原因となるため、浄化を目的として行った処理から派生して出来たのが善玉活性水。理論を積み上げて意図して作られたものではなく、「出来ちゃった」という事実が先にくる。
その後、効果効能を検証し商品化していく事になるが、いまだに謎は多く、私たち環境大善は「土、水、空気研究所」におて、必死に「何故か?」を探している。
そして面白い事に、私たち環境大善も令和2年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)にて「光合成微細藻類の増殖促進効果」(特願 2020-076809)について研究を行っている。
今、ここに書いた内容をお互いほぼ知らない状態で、2021年3月11日福島成蹊高校と環境大善のオンライン意見交換会が行われた。
これが中々に衝撃的な内容で、大きな刺激を受ける事となる。
私たちが「高校生」だと思っていた彼らは「研究者」だった。
同じ地球を健康にしたいという想いを持った研究者だ。
私たちは「次は北海道北見で会おう」と、約束をした。
今後、彼らの目指す先には、藻類の大量培養というテーマが存在するだろう。
その時に、私たちが技術提供できるよう自社の技術に磨きをかけていきたい。
「何かわからないけど出来ちゃった」コト・モノを通じて、絡み合った縁がきっかけで、お互いがパートナーとして手を組める日が、この先きっと来る。
福島成蹊高校の山本先生、リリアン先生、根本さん、神村さん、遠藤さん(東京薬科大学)と環境大善の3名
北見で待っていますよ!