コストカットの大きな落とし穴
環境コンサル行政書士法人の若月です。
産廃処理施設を作るには、お金がかかります。
土地は必要だし、処理施設は◯千万円もするし、資材も工賃も上がっている…
初期費用は少しでも抑えたいというのが経営者の皆様の思うところでしょう。
そんなとき、大いに役立つ節約アイテムが「貨物コンテナ」「テント型倉庫」です。
お手軽設置で、雨風しのげる簡易作業所、倉庫の出来上がりです。
費用も建屋を建てるよりずーっと安く出来て大助かりです。
…ちょっと待ってください。
そこに大きな落とし穴があるんです。
コンテナもテント倉庫も、設置に建築確認が必要なケースがほとんどです!
いくらお手軽だからと言って、建築確認を取らずに設置してしまうと、それは違法建築物になってしまいます!
そして、違法建築物の置いてある土地では産廃処分業の許可は下りません!!
結局撤去して、建築確認を取った建物を設置し直すことになるので、ますます余計なお金がかかる結末になってしまいます。
このリスクを説明せずにテントやコンテナを販売する業者は一定数います。もしかしたら売る側も知らないだけで、悪意はないのかもしれませんが、僕はこの事をとても残念に思っています。
産廃処理業の許可申請は、一つ一つ丁寧に要件を満たしていく必要があります。
コスト削減は経営上重要な要素の一つですが、建築物を新設するときは、はじめからしっかりしたものを作るつもりで事業計画を立てることをおすすめいたします。