【短編小説】僕の一番好きなジブリ飯

幼少期から気がつけば身近にあったジブリ作品。

「となりのトトロ」や「天空の城ラピュタ」には子供心にとてもワクワクした作品だ。

「千と千尋の神隠し」なんかは今でもテレビで放映しているとつい見てしまうし、「火垂るの墓」は今でも少し苦手だ。

今もなおジブリの人気は根強く、最近もジブリをテーマにした「ジブリパーク」がオープンし、話題になっている

そんなジブリ作品でちょいちょい話題になるのが「ジブリ飯」と呼ばれるジブリ作品の中に登場する食事である。

「千と千尋の神隠し」で冒頭、千尋の両親が食べていた肉料理、「ハウルの動く城」の目玉焼きパンなど印象深い料理が数多く存在する。
最近ではジブリ飯を再現した料理を提供するお店も登場し、ネット上でも再現レシピなどが人気を博している。

そんな数多く存在するジブリ飯の中で僕が一番好きなもの。それは「風立ちぬ」に登場するシベリアだ。
「風立ちぬ」は実在する航空設計者、堀越二郎の生涯と作家、堀辰雄の作品を題材としたアニメ映画である。映画監督として知られる庵野秀明氏が声優として参加し、話題にもなった作品だ。

そんな作品の中で登場するのがシベリアである。
シベリアとは、カステラの間にようかんをはさんだお菓子のことで、その歴史は古く、明治後半~大正初期頃からあるお菓子なのだという。風立ちぬがテレビ放送される度に「あのお菓子は何?」と話題になっていて、自分も劇場で風立ちぬを見て初めてシベリアを知った。

気になってシベリアを探すと、意外にも普通にスーパーなどで購入できるのだ。おそらく一番手軽に購入できるジブリ飯なのではないだろうか?

肝心の味もとっても美味。
ふわっふわのカステラとシットリとした羊羹のコラボレーションは最高である。

この頭が冴え渡るような糖分は、よく頭を使う航空技師の二郎が好むのも納得である。

僕も頭を使ったり、仕事が終わると糖分が欲しくなるので、糖分補給にシベリアはまさにとっておきというわけだ。

そんなシベリアと相性が抜群なのが牛乳である。牛乳は是非ともシベリアを食べるときにはお供として用意しておきたい。

そんなシベリアと牛乳のコンビだが、ジブリパーク内でも販売されているらしい。他にジブリ飯のレストランなどがパーク内に無い分、パークで食べられる唯一のジブリ飯と言えるかも知れない。
自分はまだ、市販のシベリアしか食べた事がないので是非ともジブリパークのシベリアも食べてみたいものである。


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