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YouTubePremium、それは現代の踏み絵。

職場でサブスク王として名が通っている。
といっても特別多くのサブスクリプションサービスに入っているわけではない。
AppleMusic、AmazonPrime、NETFLIX、そのほか細々した月額制アプリ
そして、YouTubePremium………

『現代のインフラじゃん』とまでは言わないまでも、
別にそれらに加入していることは殊更贅沢でもないだろう。しかし、このYouTubePremiumこそ、現代社会における価値観を炙り出す踏み絵であると感じることがあった。

先日、職場の飲み会で上司から「イチオシのサブスクって何なの?」と問われた。
『ダントツでYouTubePremiumです。広告が無いのチョー快適です』と即答する僕。

それに対して「別に広告なんて数秒我慢すれば良いんだから、お金がもったいない」というのが周囲の意見の大多数であった。
個人的には、観たいコンテンツの前や間に見たくもないものを無理やり見せられるのは興を削がれるし不快だと思っているが、
まあ、【『-10』を『0』にする】というような
我慢できなくもない不快を取り除くことにわざわざお金をかける必要はない
という主義主張は理解できる。

すかさず僕は『でも、アプリを閉じてバックグラウンド再生できますし便利ですよ』と敏腕Google営業マンの如く、別のメリットを顧客に提示した。
「確かに!アプリ閉じると再生できないの不便だったし、それは良いね」と絶賛の嵐が巻き起こるのを予感しながら…。

しかし、実際のリアクションは「いや、別にその機能いる?」という予想に反したものだった。
『え…だってYouTube聴く時便利じゃないですか…』とたじろぐ僕。
「え?なんでYouTube聴くの?」
「AppleMusicで聴くからわざわざYouTubeで聴かない」というどうもしっくりこない周りの回答。

この時僕は気づいた。
『YouTubeを”聴く”』というのは、その習慣にない人にとっては全く馴染みのないものなのだと………

別にどちらが優れているとか、情報収集チャネルを複数持つべき〜とか言うつもりは全くない。
ただ、自分にとって当然であった『YouTubeを”聴く”』という行為が、あの場では『素手でお尻を拭く』というような異文化として扱われたことがあまりに衝撃的であった。

そりゃYouTube聴かないならPremium入る必要ないわ…
いや『お前ら文明開化させたろかい』とい気持ちはゼロじゃないけど…
まあ、月額1,180円は決して安くはないよね、うん。

あと「AppleMusicで聴くからわざわざYouTubeで聴かない」というのは、
僕が合法なのか違法なのかよくわからずにYouTubeにアップロードされた音楽を聴いていると思っているからこその発言だったのだろうか。。。
それはサブスク王として名誉毀損過ぎる。。。


みなさんは、YouTube”聴いて”ますか?
僕はYouTubePremiumのせいで、ムダ遣いの多い貯金できないやつという名誉の称号を得ています。
異教徒として弾圧されても強く生きていきましょう。

敬具

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