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言葉を増やす道は、ビジネスで使える200のワードから。『【新版】大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』
すみません。
申し訳ありません。
ご迷惑をおかけしました。
ビジネスの場で謝罪するとき、こんな言葉ばかり使っていませんか?
ほかにいい言葉、ないかな……と検索してみたことがある人もいるかもしれません。
社会人1年目と現在の自分とを比べてみると、意外に語彙が増えていないと感じるのではないでしょうか。
口頭でもメールやチャットでも、ビジネスの場は定型文を繰り返すことが多く、気づくと同じ言葉ばかり使っていますよね。
それに慣れきってしまっていると、ここぞというタイミングでも同じ言葉しか出てこず、「もうちょっと気持ちを込められたらいいのに……!」ともどかしくなったことがある人、いるのではないでしょうか。
今回は、そんな大人に送る、語彙力を高める本をご紹介します。
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著者は国語講師であり、難関大学受験塾やカルチャースクールなどの教壇に立ち、各種メディアにも出演する吉田裕子氏。
本書では、面と向かって授業を受けているようなやわらかい語り口で、以下の7つの章に分け、200の言葉を紹介してくれます。
第1章 仕事がなめらかに進む挨拶の定番表現
第2章 さりげなく人を立てる表現
第3章 反省を真摯に訴える表現
第4章 文書・メールでよく使われる表現
第5章 伝統をふまえた日本ならではの表現
第6章 言いにくいことを穏やかに伝える表現
第7章 大人なら知っておきたい表現
第1章から第4章までは、まさに「ほかの言い換えがほしい!」というときに参照したいところ。
第5章から第7章は、大人の教養として知っておきたいものもありますが、実は間違った意味で広まっているものや、目上の人には失礼になってしまう言葉なども紹介されています。
「コミットメント」「リテラシー」など、ビジネスでよく登場する20のカタカナ言葉が掲載されているのも嬉しいポイントです。
実際のページはこんな感じです。
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簡単な意味と例文が最初に来ていて、急いでいるときにもパッとわかりやすいですね。
解説まで読むと、その言葉の由来や細かいニュアンスまで理解できますし、ほかの言葉にも言及されているので、一気に語彙を増やせます。
一番最後の「関連」でも、ワンポイントの知識が紹介されているので、ここだけ覚える!と意識してもいいかもしれません。
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カタカナ言葉の方は、意味だけでなく、日本語での言い換えも掲載されているので、カタカナ語によく起きるフワッとしたニュアンス理解ではなく、まさに「腹落ち」理解ができる解説となっています。
ビジネスの場で言い換えに困ったときやわからない言葉が出てきたとき、ぱっとスマホで調べることはできますが、それでは不思議と語彙は増えていきません。
言葉の本質をおさえたうえで、文脈に合わせて柔軟に使いこなせるようになってこそ、真に「語彙力を培った」ということができます。
2025年がスタートした今こそ、一度腰を落ち着けて、まずは200の語彙を身に着けてはいかがでしょうか。
(文=安岐はづき)
※本書は、2017年に発売され、12万部のベストセラーとなった『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』を時代に合わせてアップデートし、より読みやすくなるよう再編集したものです