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「これはすごい本になりそうだ」と編集担当が胸熱!河合塾の超ベテラン講師による圧倒的にわかりやすい現代文キーワード集『現代文のコア』が発売
編集部Nです。
河合塾の超ベテラン講師・兵頭宗俊先生による『現代文のコア 読解のための最重要テーマとキーワード』が、2020年7月8日(水)に発売になりました。
これまでのキーワード集とは一味ちがう、エッジのきいた1冊です。
気軽に読めるキーワード集を
現代文を勉強していてこんなふうに感じたことはありませんか?
「この文章、全然アタマに入ってこない…」
自分の知らないことが書いてある文章は、日本語なのにすごく手ごわい。
そのため、「知っている」テーマや語彙を増やすための参考書として、「キーワード集」や「単語集」が人気です。
しかし、
「難解なテーマを理解するための参考書が、そもそも難解」
という声も聞こえてきます。
そこで生まれたのが、河合塾の人気講師・兵頭宗俊先生による本書です。
現代文の頻出テーマを、「近代」「現代」「科学」「芸術」などの10章に分け、その章をさらにそれぞれ6本に分けて、全60コアで構成。各コアは、とにかくわかりやすい「話し言葉」によって、コンパクトなストーリーに仕上げています。
たとえば、「パラダイム」という言葉の説明。
一般的な辞書などでは、こんな感じです。
アメリカの科学史家クーンが科学理論の歴史的発展を分析するために導入した方法概念。科学研究を一定期間導く、規範となる業績を意味する。のちに一般化され、ある一時代の人々のものの見方・考え方を根本的に規定している概念的枠組みをさすようになった。
うぐぅ、難しい…。
本書では、
小学4年生のときに初めて眼鏡をかけたときは感動しました。
その後コンタクトは未経験で、ずっと眼鏡マンです。クルマの運転では度入りサングラスです。これも便利です。最近は老眼で、ものを書くときには老眼鏡。
こんなふうにその場ごとに眼鏡を変えています。とはいえ、古い眼鏡に戻ることはありませんが。
この、眼鏡に当たるのがパラダイムです。
見つめる相手である世界は同じですが、どんな眼鏡を通して見るのかによって、見え方が変わりますよね。
パラダイムとは、もともと科学の用語でした。「地動説」や「天動説」というのを聞いたことがありませんか。あれも、地球を見るときの眼鏡の違いなんですよね。
今、パラダイムは、もっと一般的に「ものの見方や考え方の枠組」の意味で使われます。哲学で真理という答えを出すときに、どのような考え方をするかによって、答えも変わってきます。そして、哲学をするのは人間ですから、その人間がどんな時代の中にいるかで、枠組の優先順位も変わってくるわけです。
眼鏡のフレーム(これも枠組ですよね)にも流行があるのと同じです。流行が変わったことをパラダイムチェンジと言います。何がいちばん大切で、優先順位が高いのかは、時代の流れで変わるということです。
これならわかる!
気軽に読めるけれど、核心をついている。この点を特に大事にしました。
時間も寝食も忘れて執筆に没頭
兵頭先生は、講師歴25年以上の超ベテラン講師です。その兵頭先生が、多くの受験生を合格に導いたナマ授業の“体感量”と、膨大な入試問題の“分析量”という「財産」をもとに、執筆に没頭。
本書の「おわりに」に
誇張ではなく、時間も寝食も忘れて、「財産」を武器に本書を書き上げました。
とあります。
本当に「時間も寝食も忘れて」でした。
というのも、兵頭先生から原稿のメールが送られてくる時間は、なんと午前4時や5時。
先生、昨日授業あったはずでは!?
と驚くことがしばしばありました。
授業が終わり、帰宅され、夜通しご執筆くださったのかな…。
メールを開くと、練りに練られたストーリーが。文字数も完璧です。
これは、すごい本になりそうだ! と胸が熱くなりました。
3月某日、兵頭先生かんきにカンヅメになる
そして、待望の脱稿!ほんとうにお疲れさまでございました!
しかし、先生のお仕事はまだ終わりません…。
イラスト図解の「ラフ」をお描きいただかねばなりません。
来ていただきました。かんき出版に。
「ラフ」60点お願いいたします、ということで描き始めます。
描いても描いても終わらない…。
描き終えたのは4時間後!
先生、カンヅメにして申し訳ありませんでした!
ありがとうございます!!
ヤギワタルさんの神イラスト!!
先生の入魂の「ラフ」をイラストに仕上げてくださるのは、売れっ子イラストレーターのヤギワタルさん。
最近では、『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』(文響社)のカバー・本文イラストや
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』)ダイヤモンド社)などを担当されています。
弊社の『科学的に正しいずるい資料作成術』のカバーイラストでもお世話になりました。
ヤギワタルさんの手により、とってもわかりやすい図解イラストになりました!
ついに完成した『現代文のコア』。
現代文で出題される一番大事な「コア」がわかれば、「全然アタマに入ってこない…」と思っていた文章も、「あ…なんだかわかる」に変わります!
厳しい受験に立ち向かう武器になる1冊として、「コア」をつかんで、ぞんぶんに使いこなしてください。
お読みいただき、ありがとうございました。ではまた!
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