見出し画像

ビジネス書の定番『エッセンシャル思考』がついに50万部を突破。コロナ禍の今、再び注目が集まる理由

当社の代表作のひとつといっても過言ではない2014年発売のベストセラー『エッセンシャル思考』の累計発行部数が、発売から7年以上を経てついに50万部を突破しました!
まずは何より、手に取ってくださった皆さま、本当にありがとうございます。

SNS担当である私・広報Nはよく『エッセンシャル思考』でエゴサをしているのですが、「ビジネス書を読むならまずはこの一冊」など、ビジネス書の定番として『エッセンシャル思考』の名前が挙がっているのを頻繁に拝見します。
また、ビジネスの場だけでなく、教育現場や資格取得・受験合格に向けた勉強、スポーツ、家事や育児、投資など、ありとあらゆる目標や夢の実現のために『エッセンシャル思考』が活用されていて、皆さんの意見や考え方に、「そういった解釈もあるのか……!」と膝を打つ日々です。読者の方々の声を聞くたび、心からありがたいと感じるのと同時に、『エッセンシャル思考』という本の確かさを実感しています。

タレント・インフルエンサーも愛読する一冊

2014年の発売当初から好評の声が途切れず、堅実に読者を増やし続けていた本書ですが、コロナ禍を契機に世界のスタンダードが変わったといわれる2020年以降、再び注目が集まりました。

タレント・経営者のローランドさんが雑誌『Newsweek』や動画等で『エッセンシャル思考』を紹介。
その後、2021年には「中田敦彦のYouTube大学」でフューチャーされ、多忙を極めるビジネスマンを中心に大反響を呼びました。

また今年1月に人気YouTuber・コムドットのやまとさんがInstagramで紹介したことをきっかけに(私含め社内一同びっくりでした)、若年層にも購読は広がっています。

他にもタレントの森星さん、仕事と子育てを両立しながら本も出版されたワーママはるさん、中日ドラゴンズの福谷浩司選手・高橋宏斗選手などたくさんの方々が愛読書として『エッセンシャル思考』の名前を挙げてくださっています。

コロナ禍の今、私たちに『エッセンシャル思考』が必要な理由

「エッセンシャル思考」とは、端的に言えば、自分にとって最も重要なこと=自分の本質を明らかにし、それに関係ないものは切り捨てていく考え方です。

『エッセンシャル思考』14-15ページ

コロナ禍を経て、リモート環境が充実したこともあり、社会では多様な生き方・働き方を認める動きが大きく加速しました。特に、ビジネスパーソンの方々は、ひとつの会社や組織に所属するライフスタイルでなく、フリーランスとしての活動、副業の開始や起業を視野に入れ、実際に行動を起こした人も多いと思います。

「現状を変えたい」「もっとより良く生きたい」と考えたとき、インターネットには情報が氾濫し、私たちの前にはあまりにも多くの選択肢が提示されます。やるべきことも、やりたいことも多すぎる。「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざのとおり、鉄人でもない限り、すべてをやり遂げることはできない。ここから一体何をどうやって選び取ればいいんだろう?

そのとき、『エッセンシャル思考』は私たちが選ぶべきものや、とるべき手段をはっきりと教えてくれます。

『エッセンシャル思考』24-25ページ

名だたる企業のコンサルティングを行う著者の苦悩

現在、McKeown Inc. のCEOを務めている著者・グレッグ・マキューンは、有望なビジネスマンで、アドビ、アップル、グーグル、フェイスブック、ピクサー、セールスフォース・ドットコム、シマンテック、ツイッター、VMWare、ヤフーなど名だたる企業のコンサルティングをおこなうほど。
彼は本書を上梓する以前から多忙を極め、平日も休日もなく仕事に明け暮れていました。そんな彼に待望の長女が生まれたその日、決定的な出来事が降りかかります。

よく晴れた冬の日だった。私は病院にいる妻のもとを訪れていた。妻ははつらつとしていたが、やはり疲れは隠せなかった。3300グラムの元気な赤ちゃんを産んだばかりなのだ。
本当なら、人生のなかでも最高に幸せで満ち足りた時間になるはずだった。ところがそんなときに、私は仕事のことばかり考えていた。クライアントとの会議の時間が迫っていた。
(中略)
そのとき電話がかかってきて、会議には来られそうか、と訊かれた。私は反射的に、こう答えていた。
「はい、行きます」
そして妻と子供を病院に残し、会議に出かけたのだった。

そんな私に、同僚はこう言った。
「大変なときに来てくれて、クライアントも喜んでいると思うよ」
だが、クライアントの顔色は微妙だった。まさに私と同じことを考えていたのだろう。
「こんなときに、いったい何をやっているんだ?」
私は相手の機嫌を損ねないためだけに「イエス」と言い、それによって家族と自分を傷つけ、肝心な顧客の信頼さえ失おうとしていた。
結局、何ひとつ得るもののない会議だった。仮に何らかの成果があったとしても、妻と子供を置いてまで行く価値があるはずもない。私はみんなの機嫌をとろうとして、もっとも大切なものを犠牲にしたのだ。

『エッセンシャル思考』本文より

この出来事をきっかけに、著者は「本当に大切にしたいものを大切にするため」の生き方にシフトしていきます。そうして、原題で『Essentialism』と題した本書を書き上げ、全米ベストセラーとなりました。

置かれた環境や年齢、ライフステージなどによって、「最も重要なこと」は人の数だけあります。家族、仕事、友人、恋人、趣味────。
多すぎる選択肢や情報の海のなかで生きる私たちに、『エッセンシャル思考』は、私たちが自分自身の本質を見極め「より少なく、しかしより良く」生きる方法を授けてくれます。

もし、この先またコロナ禍のような大きな変化が起きたとしても、『エッセンシャル思考』を身につけていれば、それが私たちそれぞれの行くべき道を明確に指し示してくれるはずです。
『エッセンシャル思考』は、不確実な出来事ばかりの現代社会を生き抜く、私たちの人生の道標となるような一冊です。

昨年12月にはシリーズ第2弾も発売

実は、著者の『エッセンシャル思考』にまつわるエピソードには続きがあります。それが、2021年12月に発売され、すでに累計発行部数12万部を突破している『エッセンシャル思考』のシリーズ第2弾『エフォートレス思考』に記されています。

前著『エッセンシャル思考』を出版したあと、私は世界中を飛びまわった。各地で講演をし、サイン会を開き、大切なメッセージを人々に語りかけた。子どもたちの一人をツアーに連れていくことも多く、よい刺激になると言って妻も喜んでくれた。サイン会会場の書店に到着してみると、何百人もの行列ができていて、本がすっかり売り切れていたこともあった。めまぐるしくも、すばらしい日々だった。空港のラウンジ、ウーバーの車内、ルームサービスを注文してくつろぐホテルの部屋。そんな光景が走馬灯のように駆けめぐる。『エッセンシャル思考』の成功は、すべてを変えた。

人々は私の著書を何回も、何十回も読み、エッセンシャル思考がどのように彼らの人生を変えたかを語ってくれた。彼らの話を聞くのは、私にとっても大きな喜びだった。一人でも多くの人に、エッセンシャル思考を直接語りかけたいと思った。できれば読者からのメールにすべて返信したかった。サイン会に来てくれた全員に、個人的なメッセージを書きたかった。エッセンシャル思考の体験を語ってくれる読者一人ひとりに、心から向き合いたいと思った。
一方で、いまや私は4人の子どもの父親になっていた。家族は私の最優先事項だ。持てる力のすべてを、家族のために使いたい。妻のアンナに寄り添い、彼女が夢を叶えるのをサポートしたい。子どもたちの話にじっくり耳を傾け、どんなに忙しくても彼らのために時間を割いてやりたい。必要なときにはいつでもアドバイスをし、応援し、成功をともに喜びたい。一緒にボードゲームを楽しみ、レスリングや水泳をやり、テニスをし、海辺に行き、ポップコーンを片手に家族で映画を楽しみたい。その時間を捻出するために、私は優先順位の低い仕事をどんどん削った。すぐに次の本を書いてほしいと何度も言われたが、断った。スタンフォード大学の講師の仕事も少し休むことにした。ワークショップのビジネスを始める計画も、いったん保留にした。これ以上削れないというところまで削った。

ところが問題は、それでも忙しすぎることだった。私はエッセンシャル思考を体現しようと、頑張っていた。自分の言ったことを実行していた。だが、それだけでは足りないのだ。

『エフォートレス思考』本文より

『エッセンシャル思考』を実践し、人生が充実していけばいくほど、『エッセンシャル思考』を続けることがどんどん難しくなっていく、ということを、著者自身が身をもって経験したのです(実際、『エッセンシャル思考』を守り抜くのはそう簡単ではないことを知っている読者も多いはず)。

”『エッセンシャル思考』で選び取った物事を、どんなふうに行動に移すべきか?”という著者自身の問いを明らかにするために書かれた『エフォートレス思考』。著者と同じ不安や問題に直面した方々にぜひ読んでいただきたい一冊です。


いいなと思ったら応援しよう!