青春#2
前回,人それぞれに合うファッションがあるということを話したと思う.
僕は,一度だけ『かわいい』と思う瞬間があった.
その出来事について書いていこうと思う.
女子高生がパンケーキをみて「かわいい!!」と思うこととは全く違うということを先に言っておく.
中学3年生の合唱コンクールが終わって,その後の打ち上げの出来事だった.
緑色の靴を履いて,近くの公園に来ていた.
やはり,来る人はみな,もうすぐ高校生になることもあってだんだん服装が大人びていた.
そんな中,僕が本気で『かわいい』と思う女子が来た.
その子の服装は,似合っているとか,そういうものを超越していると思った.言葉では言い表せない.約7年たった今でもその姿は鮮明に覚えている.
ベースが水色で青色の水玉模様のYシャツのような服を,ボタンを上までしめていて,
淡い水色のショートパンツをはいていた.
小さいリュックの細い紐を肩にかけていて,
顔はハムスターのような顔だった.
その人は,ものすごくまじめで,それでもマイペースで,なんか,独特な雰囲気が出ている子だった.
その子が集合場所が来たとき
「かわいい」
と,思った.
少女漫画とかでよくある表現,かっこいい男の子を見ると
「キュンッ」というものがある.
あれを体験した.いや,違う.僕の場合は,
「ギュンッ」あるいは「グッッ」だったと思う.心臓をつかまれるような感覚.
「かわいい」と思った瞬間,息をすることを忘れていた.いやできなかった.
あの出来事は一生忘れることのない出来事だった思う.
その後,そのような出来事はまだ起きていない.