議会報告会の報告
初めに
先日、只見町議会で議会報告会を実施しました。降雪前の慌ただしい時期にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。個人的に反省が多い議会報告会になりました。
「行きたかったけど、行けなかった。」「そもそも行く気がしない」「議会報告会なにそれ?美味しいの?」色々あると思います。いただいたお声を末尾に記載します。こういう意見が出てるんだなー。と見てください。
議会報告会でお話できること
町民の皆様から寄せられた声で感じたのは、「議会としてどう考えているのか?」と問われていると感じました。
議会報告会は議会としての考えや事実を報告する場所で、議員個人の考えを話す場所ではない。という前提があります。
例えば道の駅の質問に、ある議員は「私は道の駅が必要だと考えます」と答えて、「いやいや私は必要だとは考えません」と別に議員が答える。町民そっちのけで議員間で議論が始まっちゃう。になると目も当てられません。
そこを町民の多くの皆様は理解されているので「議会としてどう考えているのか?」と質問されていると考えています。そのいただいた質問に
議会は議決権、行政は提案権を持っている。行政からの提案がない議題は議会としての考えを述べられない。
という回答(大意)する場面が度々ありました。
これは「採決結果=議会としての考え」「議案への質疑はこのようなものがあった=事実報告」という間違えがない回答をする意図からだと思っております。
けどこれって誠実な回答じゃないよな…と薄々感じていたのが、やっぱりこれって誠実じゃないと今回強く思いました。
私が質問した町民だったら「そんなことは聞いていないんですよ。後出しじゃんけんみたいなやり方ってずるくないですか?」と思うんです。
※私だけかもしれません反骨精神。
私が質問した町民だったら「勇気を出して質問したことに誠実に答えてくれないんだったら、もう議会報告会に行かない→政治に絶望。」と思うんです。
※私だけかもしれません打たれ弱い。
いただいたお声に誠実に答えるには
議会の仕組みを熟知していない練度で書いている前提で見てください。結果としては、”委員会報告なら誠実な回答ができる”と思っております。
議会とか委員会とかよくわからんよ。になるんですが簡単に書きますと、議会で役割分担している組織です。
只見町議会には、総務厚生常任委員会と経済文教常任委員会があります。
只見町議会=12人の議員
総務厚生常任委員会=6人の委員
経済文教常任委員会=6人の委員
となっており、議員はどちらかの委員会に所属しています。そして委員会は所管事務調査という、委員会で決めた調査事項に沿って調査ができます。そしてその委員会の調査報告は議会の定例会(3.6.9.12月)で委員長より報告をしております。
例えば只見町議会 総務厚生常任委員会の所管事務調査事項は
となっており、令和4年6月の総務厚生常任委員会の調査報告は、
となっております。つまり、
調査事項に町民の皆様からいただいた声を記載する
委員会を開催し、行政への聞き取り調査をする
議員だけで自由討議する
委員会として「方向性」「重要事項」の考えをまとめ、調査報告する
とすれば、議会としての考えは変わらず述べられないけども、所管の委員会としての考えを述べられる仕組みだと考えています。
議会報告会は議会としての考えを述べる場であって、委員会としての考えを述べる場ではない。なのであれば、それはもうあれです。
もっと議会として、委員会として、議員としてできることって沢山あるし、できることを全然やっていないなと反省した日となりました。
いただいたお声まとめ
●国道289号八十里越について
・議会で工事の進捗状況の把握を求める。工事個所の工期など具体的な進捗の確認を望む。
・道路の拡幅や歩道の整備を望む。
●道の駅について
・1年前と比べて進展はあったか。
・そもそも道の駅は必要なのか。
●只見線について
・観光路線としての環境整備を望む。
・週末はせめて3両編成に。
●林業振興について
・薪エネルギーという小さな規模ではなく里山の整備・活用の大きな視点での事業推進を望む。
●役場新庁舎について
・町長公約に沿った遂行を望む。基金や特別会計の創設などの検討を。
●観光施設について
・歳時記会館や田子倉レイクビューなどの観光施設を適切に運用できていないのでは。チャンスを活かし今は駅前に注力を。
●議会の役割・運営について
・一般質問をした後はどうなっているのか。言いっぱなしなのか、問題定義をしているだけの場なのか。
●トイレについて
・駅前庁舎の女子トイレが未だに和式のまま。会津川口駅に新設されたトイレが素晴らしかった。町の玄関でもあるトイレの整備を望む。
・道の駅を作る際には、女子トイレの数を男性の倍近くに。
●子育て環境について
・若者世代が安心して子育てをできる環境でないと、企業も働き手を確保できない。そこが重要だと考える。
・待機児童が発生して、復職できない人がいる。地域おこし協力隊などの制度を活用して保育士の人員を補充できないか。
・季節・天候に左右されない子どもの遊び場、お母さんが集まる場所がない。保健センターは解放されているが行きたい場所にはなっていないようだ。
・育児休業の条例改正の内容は。
●除雪について
・空家、道路などの除雪体制の強化を。若い人が定着するには快適な冬季の生活が必要。
●道路整備について
・駅前が整備されトラクターで道を汚すのが忍びない。スミタフォトニクス脇の道を整備できないか。
●林道について
・集落で林道が維持できなくなっている。町の重機を貸出、もしくは重機購入の補助はできないか。
●耕作放棄地について
・畑の耕作放棄地にも補助ができないか。
●森林環境税の使途について
・林道の整備に使えないか。水害で被災した林道を復旧したい。
●陳情の実施のお礼について
・黒谷の白沢地区が町水道になった。白沢地区の天堂沢も工事が始まった。感謝申し上げる。
●商品券について
・プレミアム付きの商品券を通年利用できないか。町外で買い物しているお金が町内で回れるようにしたい。
●UIターンについて
・具体的な動きがみえない。制度がわからない。
●採択された陳情について
・採択後の進捗がみえない。
●鳥獣被害について
・ジビエ料理ができないか。
●只見町映画祭・音楽祭について
・映画GOZEの映画祭が素晴らしかった。音楽祭も企画してほしい。
●町道認定基準について
・認定基準をおしえていただきたい。
※要約しておりますので発言者の方の意図を汲み取れていない箇所もあると思います。その際はご連絡いただけると幸いです。
こういう時に、ディシズムを用いるといいんだよなと思いました。