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レミゼアブル観ました。

多分長くなります。
2024/12/24はじめてレミゼ観ました。そこそこの観劇歴があって、そこそこ舞台の現場通ってましたが、レミゼ観たくなるとは思わなかったです。なぜだろうな。まず私舞台見て求めてるのはキラキラとか、クソデカ感情とか、非現実の感情体験とか、こうはっきり口を出すとやや恥ずかしい感じの動機だったので、別に教養を深めたいとか1ミリも求めてなかった。何となく名著の原作で、歌うまが揃ってる大作に興味ないですよ…あと観たことないけど、薄暗いイメージがします。(実際薄暗いですが)
レミゼアブルは多分小さい頃子供のための短くしたストーリー紹介は読んでた気がする。だからXで見かけた初見でストーリー分からなかったとかのこと全くなかった。レミゼ、中国語の訳名は「悲惨世界」ですよ。生きていくだけで辛いのに、悲惨な世界を観たくて劇場に行こう!という発想どこにもなかった。でも観た。しかもクリスマスイブと新年ですよ。(カテコでメリークリスマスとあめましておめでとうございますをいただいて大喜びしたのは後の話)
まずは2024/12/24マチネ観て大泣きして友達に連絡したらチケットを譲ってくれるらしくてなんと2025/1/3マチネで観劇始めとなりました。ありがたすぎる。

一幕
第一幕一番好きなシーンの一つ、ジャンバルジャンが銀器を盗んで捕まれたところで司教に救われたシーン。ここからずっと泣いてました。このミュージカルのなかで神の存在というのがテーマの一つだとわかった瞬間。
ファンテーヌ。境遇としては今の日本社会の現状と大差ないじゃないですか…女性貧困の現実。役的にはあまり刺されなかった、これは単純に個人的な事情があって、母性とかにアレルギーなだけです。ごめんなさい。
リトルコゼット箒を持って出た瞬間もうグッと声を押し殺してただただ泣いてました。基本的に弱いですよ。ミュージカルの中の子役。韓ミュとかよく子供使って涙頂戴シーンを作ってるんでよくズルいと思うけど。
ジャンバルジャンがリトルコゼットを拾ったシーン、一幕の中大好きなシーンのもう一つでした。二人が歌を口ずさんで裏に行く後ろ姿、バルジャンがリトルコゼットに新しい服を着せて、おもちゃを渡して、持ち上げて回して、自分さえ救われた気がしました。神はいました。
エポニーヌ刺さりまくりました。
Starsってミュージカル観る前に知ってた曲なので、ここで歌うんだと単純に新鮮に思った。
Do you hear the people singは普通に聞くたびいろんな思いが湧き上がって泣く。
コゼットとマリウスの出会い。とエポニーヌの構図。あれベタだけどベタはベタの良さがあるんだよね。好きです。辛いけど。
One day more片膝床について祈る伊礼彼方ジャベールかっこよすぎ。役の感想じゃなくて単純に役者の感想ですみません。

二幕
On my own〜エポニーヌの死。
話ズレるけど、レミゼの歌詞めっちゃくちゃ聞き取りやすくてびっくりしました。歌詞とメロディ両方の情報同時に処理できないタイプの人間なので、初見のミュージカルここまで歌詞の情報が入ってくるのがはじめてでした。
その中エポニーヌの歌詞感情移入しすぎて聞いてただただ辛い。
バルジャンが去り際のエポニーヌを引き止めて、服を整えて気をつけてみたいな言葉を与えて本当に、神です。
エポニーヌの届かないキス。
ってマリウス本当に悲しんでくれるとは思わなかった。それもきっとLOVEじゃないけど。
バリケード、日本の革命の時代をリアルタイムで生きてきた人これを観たらどんな感情になるのだろうと考えたまま観てました。「革命」、魔力の持つ言葉、舞台とかでもよく取り上げてるテーマの一つ。ちなみに私スカーレットピンパーネルの「君はどこに」という曲めっちゃ好きでした。革命失敗後の喪失?を描いた歌詞で、「革命」の正体を考え直させる。
あと「俺たちと寝てくれた」の歌詞不本意だけどキモかった。上野千鶴子の全共闘の話思い出す。英語ver.探したら”Here’s to witty girls who went to our beds.“らしくて、若干キモさが少なめな気がする。わからないけど。
Bring him home静かに眠ってる三浦マリウス絵になる。美術館で飾るべき。
暗闇に呑まれたジャベールの死私めっちゃくちゃ好きなんですよ。ジャベールは腐った社会制度の下の手続の公正を信じて貫く国家のツールだから。今でも現実味がある。
2回目ジャベールvs.ジャンバルジャンを観てめっちゃ異様な感情が生まれて、もしかしてこれは恋じゃないかなと思って、プログラムの対談を読んで確信した。(違う 「僕は光、君は影」的な構図いつも大正解。
コゼットとエポニーヌも対照的でした。
ちょっと書き疲れたのでXで書いた戯言を移します。
「マリウスと大人コゼット、ずっとストーリーから浮いていて、三浦ひろきだからこそ許されると激しく納得した。なんかすごい。全然ファンじゃないのに。圧倒的なスターオーラ。bring him homeもう眠れる王子やん。バリケードの中なのに。」
「革命の中二人だけディズニーやってる。でも今日マチネのキャスト(注:三浦宏規と加藤梨里香 敬称略)美男美女すぎて、そうなるようね、仕方ないよね、幸せになってねと勝手に納得した。」
「私エポニーヌ大好きだけど、お二人の姿見て、なんかさ、幸せなだけなのに勝手に傷ついちゃって。でも全然責められないわ。ああいう幸せになるタイプの人生もあるんだと嘆いて来世に転生したいしか思わなかった。」
「屋比久エポニーヌ刺さりすぎて。健気で見てて泣いちゃう。なぜいつもこういう悲劇のヒロインを好きになるのだろう。そういうハッピーエンドルートもなりたいよ。好きになりたいよ。姫袖着てターンしてからの登場が欲しいよ。市場でぶつかって一目惚れ両思いしたいよ。」
若干狂気が帯びてるからかいいね一個もついてなかった。笑

結果的にいうと本当に良い作品で日本ミュージカルの最高峰と打った全然おかしくないし納得しかないでした。いっぱい泣いたけど、見終わって救われた気がします。これがカタルシスなんだ。だから縁起が良いと思いました。イブも新年も、全然観て正解の作品でした。
後でX見てわかったけど、バルジャンがリトルコゼットを拾った日、イブでした。これも勝手に縁を感じました。
1/3マチネカテコ、シュガーさんがリアルコゼットを持ち上げた瞬間すでにストーリーから一回出た私声出して泣きました。それくらい好きです。
疲れたので一旦ここまで。誤字脱字などお許しください。文法とか言葉遣いおかしい箇所もあるかもしれない。外人なのでお手柔らかに。

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