マニュアルとクイックマニュアル

主にデジタル機材の話だが、商品のマニュアルとは別にクイックスタート(マニュアル)が付属していることがある。(もしくはDLできる)

このように2つの”マニュアル”が存在する場合に、個人的にはクイックスタートに興味が出る。
操作などに関してはマニュアルを読めば、当然のことながら事足りる。
マニュアル作成に関わったこともあるが、そもそもマニュアルは一字一句を吟味して作成されている。
それなのにクイックスタートをわざわざ作るということなのだが、
ここにメーカーの工夫や特性を感じる。
この場合、マニュアルは辞書のような立ち位置でユーザーは購入後、クイックスタートを見ることが多いのではないかと思う。
しかし、クイックスタートから参照してくださいなどの文言はほとんど見かけない、どっちから使っても良い。
なんなら「必要な場合は」というイメージなのだろう。

でも、実はメーカーがユーザーが使い始めることを想像しながら、もしくは過去積み重ねたノウハウや情報を集めた上で抜粋 or アレンジされたものがクイックマニュアルである。
通常の”マニュアル”よりお客さんが使用するシチュエーションに一歩踏み込んでいる。
商品の特性やメーカーによって情報量やデザインは当然違う。
わかりやすさを感じるポイントも個人差があるだろう。

ここまで書いて何が言いたいかというと、デジタルものはある意味恵まれている。何故なら純粋なアコースティック楽器にはほとんどマニュアルがない。弦やヘッドの交換、簡単なメンテナンス、保管方法などが一般論のような情報になっていて、また他社製品が関係しうる場合もあるせいかマニュアルにしない。
弦のゲージはそれくらいの範囲がデフォルトで使用可能とか、ヘッドやスナッピーの交換の手順なんかも”独自のパーツ”を使用しているので必要ではないかと思う。
ここの説明のやり方でメーカーの特性が出るし、考え方もわかる。
楽器が持っている機能という意味でも。

チューニングキー等も付属しておいて投げっぱなしなのも気になる。
なんならチューニングキーのマニュアルでもあれば良いとも思っている。

紙にする必要もないので、動画でも作れば良い。
面倒だから僕はやらないけど。(笑)

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