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夏は静けさをまとって(詩)

夏は静けさをまとって
あたりさわりもなく 過ぎてった

遊ぶこともなくなった
25の夜を照らして

夏は静かな ふりをして
あたりさわりもなく過ぎてった

隔てたのは僕の方か

夏は静けさをまとって
あたりさわりもなく過ぎてった

汗も花火も 感じることない
夜を照らして

夏は静かな ふりをして
あたりさわりもなく過ぎてった

隔てたのは彼の方か

それでも僕は生きているって
ぼろぼろの体は歯向かった

からかっていた 夏のせいさ